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Cymbidium

Cymbidium

花のすべて

Cymbidiumのカテゴリーについて
 
各地で開催されるラン展の各ランのカテゴリーを見るとパフィオ、カトレア・・・などが多いが、Cymbidiumが最も多い。
私の交配はこのカテゴリーの全てを網羅するものです。
花のカテゴリーについては「面白パビリオン 花のすべて」に詳記しております。
Cymbidiumの育種家は1853−−2001までに約1000名(社)がRHSに登録されている。この人達の夢によって今日のCymbidiumは創られた。交配数は現在検索中ですがA−−Bで1200交配ですので、数万交配になるかもしれない。品種の数は・・・・その10倍になるかもしれない。
私の200交配3000品種は、Cymbidiumの膨大な領域からみれば微々たるものであるが、育種というのは「駅伝」とおなじで、夢のタスキを受けて、そして次に渡すこと。一つの区間を走るだけである。その一つの区間にもドラマがあると私は思っている。

園芸界には植物図鑑、園芸図鑑・・・・のように編集されたものがほとんどです。栽培技術の方向からは「栽培全書」「技術大系」・・・・がある。


このような編集ではドラマを語れない。熱く語れない・・・・。
日本の園芸界には永いこと知的所有件という概念がなかったため、育種家に照準を合わせた編集はされることは無かった。

育種家のドラマの本は、僅かに「バーバンク」の伝記があるが、日本では前記したように、素晴らしい品種を創った人がいるのに、そのドラマが、全貌が語られることはない・・・・。

宇井清太の新品種

新品種の創り方

新しい品種を創るのは・・・・ラン作りの究極!!

新品種を創ることは交配親のコレクション、無菌播種技術、栽培技術、温室の面積、資金、継続の忍耐、感性、年齢・・・・全てを具備しないと出来ない世界で、最も難しいことはCymbidiumは交配から開花まで6−10年を要することです。大面積の育種を行う場合、この期間の資金が問題になります。
Cymbidiumにはこの面積の問題があるためにValley Orchid 450,McBean’s 350,Sanders 290,Stewart 290, Dos Pueblos 240・・・・・。

今になっては、それらの全品種のカタログレゾネを作る事は出来ない。多くの品種は絶滅し記録が残るだけである。生き物の、生きた状態での保存は困難を極める。上手に作るのは割合簡単であるが、何十年も保存するのは難しいものである。

カタログ レゾネ「宇井清太 総作品集」
交配、カテゴリーごとに分類編集しホームページでも掲載します。

私は育種という仕事も創作活動の一つと思っている。
花の育種はビジネスの方向から論ずられることがほとんどです。ランという植物は市場原理の他の分野が大きく、逆な言い方をすれば、らんの美の領域のほんの一部分がビジネスで取り上げられるランと私は思っている。

私がカタログレゾネにこだわるのは、育種にも個性があって、交配親の選択に交配者の感性が反映して、生まれる子供にその感性が現れてくるからです。生き物の育種は「神の手」が入り「偶然」の要素がはいりますが、それ以上に交配者の「意思」「狙い」「目標」が大きく反映します。
ランの育種も近年までは、花そのものの改良に主眼が置かれたので、育種家の感性、個性は論ずられることはなかった。遺伝子の方向からの研究が進められ、良花を産む交配親の検索、コレクションに主眼がおかれた。
この西欧の文化から生まれたランの育種は、20世紀までにほぼ完成をみて、多くのランで改良の余地がないまでに多彩をきわめるほどになった。
これからの育種は、育種家の感性を表現する時代と私は思っている。
そのような視点に立って私は交配してきた。宇井清太の顔が見える花、それを目標にしてきた。
「日本の春」「日本の光」にテーマを置いてきました。
それは、西欧のキリスト教文化のシンビでなく、モンスーン気候が育んできた花である。
そのような花がようやく創ることが出来たと思っています。

私は、これまで約3000品種を創り、膨大な記録写真をとりました。それらを丹念に調査分類し未だ創り残している花はどんなものかを調べています。創り残したものは・・・・年齢を考えると急がなければならない。おそらく、見果てぬ夢になるのは解かっている。創作というのはそういうものだろう。未完だからだから面白い・・・・。
育種は駅伝、リレー競技と同じと思う。
シンビの遺伝子が全て解読されても・・・。新たな突然変異fが生まれて新たな領域を拓いてくれるだろう。
そのシンビはどんな花が咲いてくれるのであろうか・・・・。

シンビの美の全貌を私は創りたい!!

カタログレゾネは私の夢である!!

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21世紀。 時代はITの時代になった。
育種家が作った花の全てを書籍として「カタログ レゾネ」を作るのは不可能に近いことで、カタログレゾネは主に美術界の「巨匠」のものである。ピカソの全作品は2万以上、横山大観にも2万以上の作品があり、主な作品のカタログ レゾネが発行されている。作品が散エしてからでは不可能に近い困難なものなる。

私は、私の作ったCymbidiumの品種は一つも販売しないで手元で保存している。これは、何時の日にか私の総作品集カタログ レゾネを作るのが夢であったからです。
私のCymbidiumi育種の仕事は今後も続きますが、2001年現在ではRHS登録200、アンコール交配約20、合わせて約3000以上の品種になります。Cymbidiumのほとんどのカテゴリーを網羅していますが、カテゴリごとに分類して発行したいです。
21世紀はIT時代。
書籍でなくホームページで世界に発信出来る時代になった。しかも、デジタルは変質しない!!
私は、全品種の記録写真を撮っていまして、私のライフワークとしてコンピューター処理してCD−Rで残したい。一部の品種はホームページで紹介していますが、正確なデータの全作品の記録を残したい。
いい時代になった。近い将来私の全品種をホームページで紹介できることになる。このことを視野において膨大な写真を整理しています。私のランは私が写真を撮ることにしています。写真は瞬間の「トキ」を切り取るが、ランの品種を創るというのは少なくとも6年の「トキ」が込められているからである。写真の技術のレベルでないものが込められていると思うからである。

RHS登録200交配の約3000品種の画像処理を終えて、現在データを入力していますが90%終了しています。膨大な記録ですのでCD−Rで30枚程度になります。

私が作ったCymbidiumは、全て私自身の手でカタログレゾネを作りたい。
その夢をIT時代は可能にした。


日本には優れた花を創った育種家が多くいる。
朝顔、椿、花菖蒲、せんのう、クレマチス、グラジオラス、ユリ、アジサイ、皐月、桜、梅、桃、桜草、・・・・しかし、その人達の足跡をたどる時、日本にはカタログレゾネが創られた歴史が園芸界に無かったために、その人の作品の全貌をみることは出来ない。
日本は農耕民族で、花の新品種を創るという創作活動も、その文化の中であまり評価されることはなかった。品種を創るより栽培技術に重きがおかれた。「共進会」の思想である。知的所有権の思想は近年まで植物界には生まれなかった。ランにはイギリスの文化が作り上げたサンダースリストがあり、1853年から今日までの営々と行われてきた交配育種の系譜が登録記録されている。登録した全育種家の記録が検索できるシステムが出来ている。
このようなことの出きるのは植物ではランだけである。このサンダースリストでも遺伝子の記録は検索出来ても「花」の検索は出来ない。どんな「花」であったかはわからない。

 宇井 清太 総作品集について

 Cymbidium  カタログ レゾネ

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