ラン菌の元気を継続させる

 ランを元気にさせるには、ラン菌を元気にさせることである。
 このラン菌による炭素循環栽培法のポイントである。
 自生地におけるラン菌の生息、繁殖、増殖の形態を真似ればよい。
  1 枯れ落ち葉は毎年生産され補給される。
  2 雨に尿素が含んでいる。
  3 温度が5℃以上ある。
  4 水分が70%以上ある。

 この条件であればラン菌は生息、繁殖、増殖できる。
 SUGOI-ne栽培では、以上の条件から、2年目に春から初夏に
  1 一回り大きい鉢鉢上げして隙間に新しいSUGOI-neを補充する
     (新しい枯れ落ち葉が舞い落ちる、堆積する代わり)
    地植えの場合は地面に1.2cmSUGOI-neをマルチする。
  2 SUGOI-ne栽培で一年後になればラン菌も老化して活力が弱くなる。
    新しいラン菌を補充する。
     SUGOI-ne源液1000倍液を栄養生長の初期の5,6月に数回与える。
  3 生油粕を与える。
     ラン菌の大繁殖には窒素が必要である。
     生油粕の窒素成分を利用する。
     ラン菌は生油粕を窒素の多く含んだ枯れ落ち葉と認識し、
     ラン菌は生油粕に大繁殖し分解する。
     このとき窒素と同時に、種粕のセルロース、リグニンをも分解し糖を作る。
     この糖と窒素をランが吸収することになる。
      醗酵油粕は使用しないこと。
        なぜなら醗酵油粕は既に乳酸菌、酵母が繁殖したもので「枯れ落ち葉」の
        替りにはなれない。醗酵油粕に材木腐朽菌のラン菌は生息できないからである。
  4 潅水の変わりに尿素の3000〜5000倍液を時々与える。
    8000倍ならスコールと同じ濃度になるから毎日与えても良い。
    材木腐朽菌は雨水に含まれた尿素が大好物だからである。
    ここに雨水と材木腐朽菌の不思議な絆がある。
    植物が地球に存在しない時代、菌類は雨水に含まれる尿素を窒素源としてきた。
    このDNAが現在まで脈々と継承されている。
    シイタケが稲妻で大繁殖し、キノコが大発生する。
    これが、ランの自生地のラン菌の繁殖である。
    ヒマラヤのスコール、アマゾンのスコール・・・・その前に雷鳴が轟く!
  5 潅水する。
     湿度が十分70%以上で宇井清太発見のラン菌は大繁殖する。
       50〜60%ではアオカビがでてしまう。
       60〜80%ではヒラタケ、ナラタケ・・・などの雑菌が繁殖してしまう。
       70〜90%で宇井清太発見のラン菌が繁殖する。

  この理由で、SUGOI-ne栽培では少なくとも70%以上の湿度を常に維持する。
  これを維持するには素焼鉢では難しい。
  だから、プラ鉢、ポリ鉢が有効である。
  SUGOI-ne栽培で、水浸け栽培が可能な理由は、この湿度のためである。
  ラン菌が根に空気を供給するから根腐れは起こらない。
  自生地では根腐れは起きない。
  ラン菌がいるからである。
  
  
  以上のようにSUGOI-neの耐久性は1号で約2年。
  2号ゴールドで約3年である。
  しかし、このことは2,3年そのまま植えっぱなしで良い・・・と言う意味ではない。
  そのままでは、新しい枯れ落ち葉がないから、ラン菌は元気が無くなる。
  SUGOI-neの養分も少なくなる。
  したがって、大きい鉢の鉢上げし隙間に新しいSUGOI-neを補充するか、
  鉢の上に新しいSUGOI-neを1cm位補充すれば完璧である。

   
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kouza47