植物は巧妙である。
 枯れ葉を落とすとき、僅かばかりの養分(炭素化合物)を
 残したまま落とす。そうすれば、 材木腐朽菌、昆虫、ミミズなどが、  これをエサ  ににて・・・枯れ葉を分解してくれる。
 そうして作られた僅かな糖、糖質が・・・やがて植物の
 エネルギー源となり、命を燃やして子孫をつないでゆく。


 この材木腐朽菌による枯れ葉の分解を最も功妙に利用したのが、
 菌根植物であるラン科植物である。
 ラン科植物ほどでないにしても、地球上の陸上に自生する植物は、
 全て、この枯れ葉の炭素循環システムの中で生き続けている。
 腐葉土ではない。
 あくまでも「枯れ落ち葉」「植物死骸」である。
 葉緑素の残る青い葉ではない!
 だから青い葉野菜クズ、家庭ゴミではない。
 ラン菌(材木腐朽菌)による炭素循環というのは・・・・
 あくまでも葉緑素のない枯れ落ち葉、植物死骸である。

 なぜなら植物は養分が蓄積されている緑の葉を
 リストラするほど愚かではない。
 もったいなくて・・・絶対にそんなことはしない!
 自然は過酷だからである。
 枯れ落ち葉で材木腐朽菌を養殖している
のである。
 まだ使えるものをゴミとして無造作に捨てるのは、
 人間のみである。

 自然界に産業廃棄物などはない!
 人跡未踏の原生林の林床をみれば・・・・
 以上のことを観察することが出来よう

 
 
この講座ではペレポスト (SUGOI-ne)をコンポストと記していますが、英語を直訳すれば「堆肥」となります。
しかし、ペレポストの正確な英単語はないので、コンポストと記しています。

。本講座ではコンポストは用土という意味で使います。ランに使用する水ゴケ、バークなど用土をも便宜上コンポストと記しています
本講座ではペレポストを解かりやすい通称SUGOI-neで記述しております。
 関連資料

 image11511.aaaajpgへのリンク
   SUGOI-neの糖エネルギーで生きる
    Cymbidiumのプロトコーム
 
cm hatuga2JPGへのリンク
 SUGOI-neの中のCymbidiumプロトコーム 写真

 ラン科植物。
 新参者のランは森の主役ではない。
 条件の良いところは、先達の植物で占領されている。
 着生ランは伊達や酔狂で樹上生活しているのではない。
 そんな貧しい場所しかランには残されていなかった。

 花が散れば・・・その死骸は、ラン菌によって分解される。
 これが新芽の生長のエネルギー源になる。
 花一輪の死骸さえも無駄には出来ない。
 花弁にも僅かな炭素化合物があるからである。
 その細胞はセルロース、リグニンの高分子の多糖類で出来ている。

 枯れ落ち葉の中に、次の世代を継ぐプロトコームが生きている。
 
 
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序章

   ランは全て菌根植物である!
     
     プロトコームの目線からのラン栽培を提唱する
     プロトコームの生態系を再現する栽培
       葉の持たない、光合成できないプロトコームが・・・なぜ生きられるのか???
       ここに自生地のラン菌との共生という生態系のネットワークがある。
       ランという最も複雑な生態系を持つ植物を、
       水ゴケ、軽石、バーク、杉皮という最も単純な生態系の用土で植えてきた。
       そのために多くのランが衰弱し・・・やがて枯れた。
       枯れるから商売が成立するという視点ではなく、植物が喜んで生きる栽培法、
       それが本当は望ましい植物栽培であろう・・・。

これまでのラン栽培で見逃されてきたものがある。それはランの生態系である。
自生地の生態系を再現した栽培法である。
宇井清太のラン菌の新発見と、その菌が生きているSUGOI-neの開発で、
世界で初めてラン、植物の生態系を再現した栽培が可能になった。

  ○ 全てのランは枯れ落ち葉、植物死骸のあるところに自生する。
  ○ ランは菌根植物であるということ。
  ○ ラン菌の働き。
  ○ 自生地の炭素循環
 
     ランの自生地には枯れ葉、植物死骸があること!
     これまで世界の蘭界がみのがしてきたものに、 ランの根本があった。
      ラン栽培の原理、原則があったのである。
      SUGOI-neの開発で、ようやく見逃してきたものが解かってきた。
      これは、ランに留まらず、枯れ落ち葉に自生する植物、作物全てに関係することが
      解かってきた。 
 ○ プロトコームが生きられる湿度
     なぜラン科植物にプロトコームがあり、これが生存出来るのか????ということ。
 ○ ラン菌は好気性菌であること

ラン栽培は進歩したか。
こう問われたとき,全然・・と答えなければならない。
ランは難しい・・・。
なぜ????
その答えは簡単である!
ラン科植物約26000の原種は全てラン菌と共生して生きる「菌根植物」であるが、
このことを基本に書かれた本がない。栽培技術があっても栽培理論がない。
つまり、砂上の楼閣のようなラン栽培が、本でも、テレビでも説明されてきた。
つまり、ラン菌の生息していない用土栽培してきたからである!
ライフライン、インフラの構築されていない用土で肥料で栽培してきたからである!
自生地では誰も肥料をやらない!
水ゴケの中に、バークに、軽石に・・・ラン菌による炭素循環がないからである。
つまりランが生きるために充分な燃料・・・炭素源がないからである。
ランは己の葉で行う光合成で生産する燃料・・・澱粉で充分賄うことが出来ない
だから菌根を捨てなかったのである。
なぜラン科植物は「菌根植物」なのか。
このことをラン界は・・・深く検証しないまま、肥料で作る栽培を行ってきた。
この講座は、自生地におけるラン菌(材木腐朽菌)による炭素循環の中で生きる植物の、
実像から栽培法を構築するものである。
宇井清太によるラン菌の新発見。
ラン菌が生きている用土SUGOI-neの開発。
この二つの発見、発明によって、ランの、植物の自生地を再現した栽培が可能になった。
この栽培法によって、過去と訣別し、新たなラン栽培、植物栽培の時代になる。
この栽培法によって、これまでの栽培法はお蔵入りとなる。


時々、原種の新発見がある。
メリクロンも開発された。
しかし、栽培法は100年一日のごとく全然進歩していない。
100年前のラン栽培と、現在のラン栽培をみれば明らかなことである。
蘭展も・・・20年前の蘭展と今年の蘭展を比較しても・・・全然進歩はない。
他産業の日進月歩の技術革新の現代において、
ラン界のこの現状はどうしたことなのか。
問題は「コンポスト」である。
植物栽培の根本はランに限らず「コンポスト」「用土」である。
この用土が全く進歩しなかったから、
ラン栽培そのものが進歩しなかったのである。
100年前も水ゴケ・・・・
今も水ゴケ!
だが・・・・考えてみれば水ゴケにカトレアもパフィオもデンドロもコチョウランも自生していない!
どこかおかしいと思うのが自然である。
本当に・・これからも・・・ラン菌削除の水ゴケ、バーク・・・でよいのか?
それでラン界の隆盛発展があるのか?
ラン菌削除の用土では自生地再生は絶対に不可能である。
山から株を掘って来る事は容易である。
誰でも・・・出来ることである。
だが・・・乱掘され絶滅寸前の原種を・・・自生地再生することは不可能である。
佐渡島のトキセンターの苦労と努力をみれば明らかなこと。
筆者宇井清太は50年・・・・3000坪、5000坪でランを栽培してきた。
枯らさないで・・・30年、50年株を保存維持することの難しさを体験してきた。
なぜ、困難で難しいのか???
自生地と乖離した栽培を行ってきたからである。
ランが菌根植物であるという絶対の根本、原理原則を削除、忘れたからである。
この痛恨の反省にたって・・この「ラン菌による炭素循環栽培法」を書いている。
原種、変種のコレクションもいいかもしれない。
否定はしない。
しかし、そういう自然の、地球の恩恵、宝物を・・・
これからもラン菌削除の水ゴケ、バークなどの用土で・・・・
次世代にバトンタッチできるかという問題である。

ラン栽培は自生地再現である・・・と簡単に言う。
だが、本当に自生地再現したラン栽培は行われたことはない。
ラン菌の生息する根圏を再現した栽培。
このもっとも重要な環境条件が削除された栽培が行われてきた。
ランの自生地観察は、18,19,20世紀、そして21世紀の今日も、
プラントハンターはじめ、趣味家、研究家入り混じって自生地に足を運ぶ。
しかし、ラン科植物の基本であるラン菌探索がほとんど行なわれてこなかった。
本には自生地の写真が載るだけである。
コケ、枯れ落ち葉の中に息づくプロトコーム、ラン菌の姿は皆無である。
ラン科植物26000は全て例外なく菌根植物である。
ラン菌と共生して生きる植物である。
しかし、ラン栽培でラン菌が生きている用土の開発は行われなかった。
全てのランに適合するラン菌を発見することが出来なかったからである。
発見する研究努力が行われなかったからである。
「ラン菌」削除、不在の用土が使用されてきたからである。
ラン栽培者なら、自生地ではラン菌と共生して生きていることは誰でも知っている。
このことは1853年、ドミニー博士によって150年前に実証され、
この理論で、1910年代に無菌培養による発芽が成功するまで、
ラン菌による発芽で育種が行われ、今日の蘭界の基礎を作ってきたのである。
この蘭界の歴史上の事実がありながら・・・・・
今日までラン菌削除、不在の用土・・・
水ゴケ、バーク、軽石、樹皮・・・で栽培され続けて来た。
逆に、ラン菌削除の栽培が・・・進んだ栽培法だという考え方も一部には存在する。
ランが菌根植物であるという基本中の基本が削除されている考え方である。
ランは本当に大株になれば独立自養植物に変身するのか。
ランにとって、菌根は無意味なのか。
ラン菌というのは大株では無用なのか。
ラン菌による炭素循環による糖は無用なのか。

ランは枯れ落ち葉の中に自生する。
地生ランだろうが、着生ランだろうが、岩生だろうが腐生ランも同じである。
なのに、、この大自然の営みが削除されてきた。
この原理原則が削除された栽培大系というのは砂上の楼閣のようなものである。

なぜこういう栽培法が行なわれて来たか。
そこには、蘭界は「植物分類学」の上で、特異な位置にあるからかもしれない。
19世紀のプラントハンターによる新種の発見が、蘭界の発展に大きく寄与したことである。
このDNAが、今日の蘭界にも脈々と受け継がれている。
自生地において「ラン菌」の発見より、新種の発見に重点が置かれてきた。
誰も「プロトコーム」の発見に努力したものはいない。
目線は「花」である。
プラントハンターの目線は・・・新種、変種、珍奇である。
18世紀から今日まで・・・学者からプラントハンターまでおびただしい人が秘境に分け入り・・・・
ランを発見、採集したが・・・根本のラン菌、プロトコーム発見の熱意と努力はなされなかった!
ラン菌、プロトコームの発見では名誉もカネにもならないからである。
現在のラン界の最大の盲点は、最も基本的な栽培のABCにあったのである。

シーラカンスの幼魚の写真撮影に福島の水族館で世界で初めて成功。
このニュースは2009年11月中旬に発表された。
ランの自生地で、1個のプロトコームを発見するのは、これと同じくらい至難を極めることかもしれない。
カトレアの、バンダの・・・プロトコームを発見したという話は聞かない。
着生ランとて、必ずプロトコームが密かに生き続けている。
生きられる湿度が必ず保持され続けている!
この湿度・・・!
この湿度はラン菌も生きられる湿度である。
炭素循環が行われる湿度でもある。
ラン界は科学で発展した業界であるが、この根本の科学を疎かに、蔑ろにした業界でもある。
原種ブーム。
一部の業者に仕掛けられた原種ブーム。
ラン界も・・・芸能界と同じ様相である。
しかし、原種の栽培の根本である用土は150年進歩はない。
そのために、おびただしい株が今日も枯れてゆく。
これが、現在のラン栽培の現状である。
ラン菌削除、不在のミズゴケ、バーク、軽石、その他で栽培する限り、
50年後、100年後のラン栽培も現在と同じ姿であろう。
そこには、蘭界の発展も隆盛もない。
枯れることを前提にしたラン栽培が存在するだけである。
現在の名品、貴重な原種株がほとんど生き残ってはいない・・・・
現在の栽培法では、株を保存できないからである。

SUGOI-ne。
宇井清太が新発見したラン菌。

そのラン菌が生きている世界初の用土である。
自生地再現可能なコンポストが世界で初めて開発された。
ラン菌削除、不在の栽培と、大きく異なった栽培法が生まれてきた。
自生地における炭素循環。
これを栽培に取り入れた栽培法である。
 
SUGOI-neを開発してから約7年経過した。
この間に約25000名の皆さんから、ラン、ラン以外の多くの植物で約200万鉢以上栽培されてきた。
その結果、これまでの植物、ラン栽培とは根本的に異なる姿が現れてきた。
「枯れ落ち葉」に自生する共通の姿が現れてきた。
それは、材木腐朽菌による枯れ落ち葉分解養分で生存している自生地の姿である。
地球で日々絶え間なく行われている微生物による炭素循環。
このシステムに植物は深く関係し、そのサイクルの中で植物は生き続けてきたという実像である。
光合成と微生物による枯れ落ち葉分解。
ランも、他の植物もこの中で生きている。
このことがSUGOI-ne栽培で実証された。
この実証の中から、画期的な新しい栽培法が生まれた。
宇井清太による
ラン菌による炭素循環栽培法である。
これまでの栽培法を根底から覆す栽培法である。
この栽培法こそ、自然の法則に立った21世紀のラン栽培法である。
この栽培法を駆使すれば、ラン科植物のみでなく、2年草、多年草のほとんどの植物(アブラナ科を除く)の
材木腐朽菌と共生した菌根苗を作ることができる。(宇井清太の特許)
これまで菌根菌といえば、アーバスキュラー菌(VA菌)が論じられてきたが、
この菌は「枯れ落ち葉」を分解する菌ではない。
地球の地表の「枯れ落ち葉」のセルロース、リグニンの高分子炭素化合物を分解できる菌は、
材木腐朽菌である。
ラン菌はこの材木腐朽菌である。
しかし、これまで、植物界、農業界、園芸界で好気性菌の材木腐朽菌、
材木腐朽菌の菌糸が植物に供給する「糖」「炭素」は削除されてきた。
材木腐朽菌と糖に焦点を当てたの宇井清太のみである。
前記の菌根菌「アーバスキュラー菌」は、植物に糖を供給する・・・出きる菌ではない・
光合成を補完できる菌は枯れ落ち葉を分解して低分子の糖をつくれる材木腐朽菌である。
植物の根は低分子の糖出なければ吸収できない。
森林の光負け組み植物であるラン科植物は、充分な光合成が出来ない。
このたりないエネルギーを補完するものとして材木腐朽菌が作りだす「糖」を利用する・・・
狡猾な方法を見つけて・・・生き延びてきた。
この方法はランの専売特許ではない!
必ずラン科植物というのはパクり植物だから、前例植物有る???
そういう仮説から・・・考察すると・・・・
非常に多くの植物が材木腐朽菌と共生していることが解かった。
SUGOI-neでバラも、クリスマスローズも、百合科植物も、イチゴも、キンポーゲ科植物も・・・
ツツジ科植物も素晴らしい生育が見られる。
夏負けしない!
糖が供給されるからである。
この糖は炭素化合物である。植物の光合成で作る澱粉から作られる。
だから・・・本講座は「ラン菌による炭素循環ラン栽培法」と命名した。

この講座に記載されているほとんどは、これまでの蘭の本、テレビ講座、蘭界の講座では、
記されたり、説明されたりしたことがない新説である。
したがって、ラン菌材木腐朽菌による栽培法は宇井清太が発明開発したであるから、
著作権を設定している。

この講座解説以後、ラン栽培法の本は、宇井清太以外には書かれる事はないであろう。
なぜなら、ラン菌、材木腐朽菌を基本とした栽培法は、他の人では書けないからである。
と同時に、これまで発行されてきた本は・・・栽培法に関しては過去のものとなる。
革命というのは・・そういうことであり、そうして進歩してきた。
蘭界も、この栽培法とSUGOI-neの開発で大きく進歩する。

こういう理論、用土、栽培技術が出てくると、人間社会の常として、
権威者、大御所・・・といわれる人は・・・抵抗勢力となる場合があるが・・・・
植物栽培は実証の世界である。
開発して7,8年経過。
SUGOI-ne、この宇井清太の栽培理論を否定できる人は居なくなった!
論より証拠である。
CymbidiumのSUGOI-neによる地植え栽培大成功は、自生地再現成功であり、
目からウロコ。
否定するものを一蹴する実証である。
  
 Cymbidium SUGOI-neによる 地植え栽培   ここにクリック

 
 有機農法、自然農法、EM菌の炭素循環農法・・・・などと異なるものですので混同しないで下さい。
  上記の農法では、ランの種子は発芽することはないからです。
  上記の農法では、ランについて説明できないからです。

  嫌気性菌と好気性菌の違いによる炭素循環が根本から異なるからです。
 
    

    

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   ラン栽培講座  
究極のラン栽培法   ラン栽培の革命的理論
    An orchidology lecture、
Ultimate orchidology method  A revolutionary theory of the orchidology
        
 ペレポスト
           ラン菌による炭素循環ラン栽培法

                         (SUGOI-ne、 Carbon cycle cultivation method by the orchid bacteria)
                                                        宇井清太 Seita Ui