写真撮影  09年08月30日 日曜日 17:12:47

   上の写真から3年後の鉢。
      SUGOI-ne2号ゴールド
        生油粕
        SUGOI-ne源液

      以上の三つで炭素循環はカンペキに出来ることが
        ご理解していただける写真である。

  
  この鉢はCymbidiumと同じ温度で越冬させたもの (最低温度5〜7℃)。
   この回復は奇跡ではない。
   SUGOI-neなら当たり前の回復である。
   菌根が出れば耐寒性は強くなる。
   ラン菌が供給する「糖」のエネルギーがあるからである。


  ランが独立自養植物でないことが
  宇井清太のラン菌新発見とSUGOI-neの開発で
  実証されたことになる。
  
   
 カトレア。
 ここまで衰弱した株を水ゴケで回復するのは
 ほとんど不可能である。


  この株をSUGOI-neで植えると・・・・・下の写真へ

    2006年 SUGOI-neで植える

 写真撮影  09年08月30日 日曜日 17:01:23
   
   上の写真から約80日後の状態。
   SUGOI-neにはラン菌が分解する糖が有る!
   この糖を茎から吸収して(根がない)・・・
   素晴らしい新芽と菌根が出た!

  
  上の写真でも解かように、枯れかかった葉では、
  光合成は出来ない。
  ラン菌による糖のエネルギーである。


  この芽、この根を見よ!
  これがラン菌による炭素循環栽培である。
   無造作に再生する!

 SUGOI-ne栽培なら、ドンドン増殖する。
 山堀など無用になる!

 カトレアのバック。
  このような株に必要なのは生きるための
  エネルギーである。
  このようなバックは水ゴケでは・・・助けることが出来ない

  糖がないからである。
  液肥を与えても・・・ここまで衰弱したバックでは
  再生は出来ない。
  この葉では光合成は出来ないからである。
  
  ためしにSUGOI-ne2号ゴールドで植えてみた。

  5月10日植える。
  
ランは独立自養植物か???

   この講座、ラン菌の炭素循環によるラン栽培。
   この宇井清太の新理論、新栽培法は、
   ランは独立自養植物なのかと・・・疑問から生まれたものである。

   「独立自養植物」とは、
     自分の葉で行う光合成のエネルギー、養分で生長、生存が出来る植物である。
     地球上のほとんどの植物、葉緑素を持った植物は、光合成することによって生きている。
     植物も動物も生命活動のエネルギーは「糖」「糖質」である。
     この理由で、植物は光獲得のためにありとあらゆる手段を用いている。
     光合成を行なってより多くの「糖」「糖質」を作り備蓄するためである。
     この光合成の戦いの敗者は、より多くの花を咲かせ、多くの種子を稔らせることは出来ない。
     子孫繁栄という競争での敗者となる。
     植物は光合成で窒素を作るのではない。
     あくまでも「糖」「糖質」を作る仕事を行うのである。
     この自分で糖を作る植物であっても、充分に作ることが出来ない場合もある。
     問題はこの場面である。
     ラン栽培も同じである。
     株が元気なときは、炭素循環のない水ゴケ、バーク、軽石などでも、
     肥料を与えれば生育する。
     しかし、一度株が衰弱すれば、肥料を与えても元気にはならない。
     元気になるどころか、逆に根腐れ、肥料あたりになる。
     ランからみれば・・・肥料よりエネルギー源の「糖」「糖質」が欲しいのである。
     しかし、人間の化学では、植物が要求する「糖」を根に与えることは出来ない。
     与えれば・・・・直ぐに土壌に棲む嫌気性菌でアルコール発酵、腐敗が起こる。
     植物が吸収出来る糖、糖質は、材木腐朽菌が枯れ落ち葉などの
     リグニン、セルロースを分解して作る糖、糖質である。
     このことがこれまで出来なかった。
     ランは「菌根植物」。
     光合成の負け組みのランが生き残るために選んだ進化の道は、
     一つ間違えば病害菌にもなる材木腐朽菌をパートナーにする菌根植物になることであった。
     したたかな計算である。
     この計算は・・・命運を賭けた糖を得るための選択であった。
     ところが・・・ラン栽培では、このランの命運を賭けた命がけの事が・・・簡単に削除された。
     他の植物と同じでないかい!
     肥料を与えれば・・・喜んで生育するよ!
     そういうことで炭素循環のない水ゴケ、バーク、軽石に肥料を与えて作る栽培になった。
     礫耕栽培のレタスと同じである。
     菌根植物という根本が削除されているのである。
     ラン菌が削除されているのである。
     当然、炭素循環はない。
     作落ちを防ぐことは出来ない!
     自生地を再生できない!
     そういうことでラン栽培用の色々な活性剤やら肥料やらが販売されている。
     それでランが健康になるのなら良いのであるが・・・・
     ラン菌がいない、炭素循環を構築できないのでは、根本の解決にはならない。
     自生地では・・・そういうものはない。
     なによりも、そういうものでランの種子が発芽したということを聞いた事がない。
     胚乳の代わりにならないものは、本当のエネルギー源、養分にはならないからである。
    
   ラン栽培のこれまでの栽培法、ランの本は、
   ランは 「独立自養植物」である・・という観点からのものである。
   したがって、誰がどんな本を書いても、その栽培法に、際立った違いはない。
   栽培の上限が決まっているからである。
   その良い例が、蘭展で最高賞の鉢が、何年も維持されることはない。
   必ず、近い将来「作落ち」に遭遇する。
   この問題で世界中の蘭園が消滅していった・・・・。

   他の植物栽培理論、植物理論から書かれる。
   植物無機栄養理論。
   このリービッヒの理論には「菌根」が欠落している。
   植物栽培である限り、他の植物栽培との共通点はある。
   リービッヒの植物必須元素、最小律は真理であろう。
   だが、そこまでにいたる過程に菌根植物の共生菌の役割が削除されている。
   長い年月ランを栽培してみると、一般の植物栽培の理論では説明がつかない場面が出てくる。
   この場面に遭遇すると、打つ手がない状況に陥る。
     1 株分け後の株の衰弱。
     2 多湿による根腐れ。
     3 地植えの衰退、絶種。
   この三点の問題は、ラン栽培の根幹に関わる大問題である。
   ラン園大経営、切花大経営、種の保存、地生ランの保存、絶滅危惧種の保存、
   自生地再現を行うとしたとき、上記の三点は大きな壁となる。
   これを破ることは、現在の栽培では不可能なのである。
   つまり、種子が発芽できないコンポストで栽培するという・・・
   植物栽培ではありえない栽培をランでは不思議にも思うことなく行っているということである。
   胚乳の持たないランの種子。
   この種子が発芽出来るコンポストが、前記の問題を解決できるのである。
   菌根植物と共生菌の関係。
   そこには太陽エネルギーが変換した糖のエネルギー隠れている。
   エネルギーの安全保障である。
   現在のラン栽培にはこのエネルギーの安全保障が欠落しているのである。
   
   このことが、現在も原種のプラントハンター的商売が成立つ要因でもある。
   例えば、原種が他の植物のように・・・栽培で簡単に増殖するのであれば、
   山堀り株の採取など必要ないからである。
   確かに、原種の無菌培養で苗を生産されている。
   しかし、3年に一度の株分け後衰弱は、ほとんど何年か後に消滅している。
   秋祭りの金魚掬いの金魚が・・・・死ぬから・・・商売が成立つ。
   金魚は養殖するから良いのであるが・・・山掘りの原種株が・・・それと同じでは・・・・・
   いけないのではないか?????
   
   以上のようにランが「独立自養植物」であるという栽培法では、
   ほとんど解決不可能な大問題が残されている。


  ここでラン界が忘れているのは、
  ランが特異な「菌根植物」であるということである。
  なぜ最後に地球上に生まれたランが菌根植物への進化をしたかという疑問である。
  伊達や酔狂で菌根植物になったのではない?
  そういう視点から考えると、上記の大問題は、簡単に説明がつく。

  宇井清太の仮説。
   
    1の問題
       葉の光合成のみではエネルギーが不足する。
       このときラン菌が炭素循環の枯れ落ち葉の糖を供給すれば、
       エネルギーの不足は起きない。
       ランは、この場面でラン菌の助けを・・・借りる。
       発芽の時と同じように・・・。
    2の問題
       ラン菌はランの根に空気を供給する。
       菌根菌の菌糸は、他の植物でも、根に水、空気、養分を供給して、
       乾燥、酸素不足、養分不足を補っていることがわかっている。
       植物が陸上に上がったとき、植物が菌根菌と共生したのは、
       「空気」の供給を受けるためだったと考えられている。
       このDNAが何億年後のランに受け継がれ、
       ランが生き残るために、ラン菌を利用したと考えられる。
       ランの自生地は、特に熱帯雨林では、多雨地帯で多湿条件である。
       多湿で簡単に根腐れがおきるようでは生存、繁殖は出来ない。
    3の問題
       ラン菌がいないから、枯れ落ち葉の炭素循環がないから、
       地植えの土壌にはランに必要な「糖」がない。
       動物も、植物も呼吸作用、光合成、生育、生長に使うエネルギーは「糖」である。
       この「糖」がない土壌条件ではエネルギー不足で、段々株は衰弱し、
       遂には絶種に至る。
   宇井清太によるラン菌の新発見。
   このラン菌を含むコンポスト SUGOI-neの開発。
   この開発によって、ランが「菌根植物」であり、
   これまでのラン栽培が、いかにランにとって欠陥栽培であったかを説明可能になった。
  上記の仮説はSUGOI-ne栽培で実証されたからである。

   SUGOI-ne栽培では
    1 株の衰弱が起こらない
    2 多湿でも根腐れは起きない
    3 地植えでも衰退、絶種しない
  このことが5年の栽培試験で実証された。
  このことで、このラン菌の枯れ落ち葉炭素循環によるラン栽培法を開発した。

    
  ランは本当にラン菌と共生する必要があるのは発芽の時だけなのか???
  菌根植物の本には・・・
  ランとラン菌の共生で発芽するということは、縷縷説明されている。
  ランの本にも書かれている。
  どれも同じである。
  しかし、発芽して、葉が発生して、ランが光合成を行うようになった以後のことが、
  詳しく書かれたものは一冊もない。
  世界のラン研究家で誰も研究した人はいない。

  研究しようにも出来なかった!!
  「ラン菌」を発見できなかった。
  「ラン菌」を発見し、ラン菌入のコンポストを開発出来なかったからである。
  この為に・・・
  ランを無造作に他の植物と同じように「独立自養植物」として栽培してきた。
 
  
  ランは「独立自養植物」ではない。
  ランが苦境に立ったとき、生きるためのエネルギーを、
  ラン菌に仰ぐ・・・・
  成株になってからも・・・密接な共生関係を保っている。
  
 
 ランには、葉を持たない「腐生ラン」がある。


  ランは二つのエネルギー回路を持つ  クリック        クリック
     
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kouza29