土壌には多くの種類の微生物が生息している。
1grの土壌に一億もの微生物が生息している・・・。

ブルーベリーの自生地では、どのような菌が生息しているのか。
ブルーベリーの栽培の本には、このことが削除されている。
ブルーベリーは「菌根植物」であるが、このことも削除されている。
更に、畑の土壌と、水田の土壌と、ブルーベリー自生地土壌の微生物の違いも・・・
全然探求されていないまま、ブルーベリーを植えている。

土壌に生息している細菌などの微生物も、生きて、繁殖するためには「エネルギー」が必要。
このエネルギーをどこから調達しているのか。
エネルギー源は「炭素」である。
自然界には多くの窒素を含む「堆肥」「腐葉土」はない。
エネルギー源は窒素ではなく「炭素」である。

ツツジ科植物は「菌根植物」。この菌根にはVA菌、エリコイド菌・・・・などが共生している。
この菌は「エネルギー」を作る菌ではない。
エネルギーを消費する菌である。
菌根を作っている共生菌、その他多くの種類の微生物は、どこから炭素源を調達しているのか。
この最も重要なことが、農業、園芸に欠落してきた。
この炭素源は、枯れ落ち葉である。
枯れ落ち葉は光合成の澱粉を原料にしてつくられる高分子炭水化物のリグニン、セルロースである。
これを木材腐朽菌が分解して、低分子の糖・・・ぶどう糖を作る。
この糖の炭素をエネルギー源として、土壌の微生物は生き続けている。
菌根菌には、植物の根と共生することで、植物が作った澱粉を根から調達している場合もあるが、
こういう菌も、木材腐朽菌が作った糖に依存している。

地球の」陸上で、植物が生きている場所には、
必ず枯れ落ち葉、植物死骸がある。
自然は・・・人間のように「ゴミ」を作らない。
必ず・・・無駄にしないで・・・再利用している。
枯れ落ち葉は・・・燃える。
萌えるということは・・・・エネルギーがあるということ。
枯れ落ち葉の主成分は高分子炭水化物の「リグニン」「セルロース」。
これが酸化すると・・・激しく「炎」を出して燃える。
これを激しい「燃焼」と呼ぶ。
もう一つの燃焼が「静かな燃焼」と呼ぶ木材腐朽菌による分解である。
最後は二つとも炭酸ガスとなって空中に飛散する。

空中に炭酸ガスになって飛散する前に・・・・リグニン、セルロースは、
木材腐朽菌に分解され「ぶどう糖」になる。
このぶどう糖が、多くの菌にとってのエネルギー源になっている!
しかし、農業、園芸、植物栽培では、これまで、好気性菌の木材腐朽菌の役割を削除してきた。
地表を覆う枯れ落ち葉を・・・全然注目しなかった!
枯れ落ち葉を「腐葉土」作りの「原料」としてきた。
これまで、農業で注目してきたのは嫌気性菌の発酵腐敗する菌である。
木材腐朽菌が作るぶどう糖をエサにして群がる姿を削除してきた。
枯れ落ち葉のある地表には、木材腐朽菌が作る菌ネットワークが構築されているが、
このネットワークに注目しないで来た。

菌は菌い「依存」して生きている。
地表のエリアは木材腐朽菌が支配するエリアである!
ブルーベリーの森はキノコの宝庫である。
そういう場所でなければ菌根植物のブルーベリーは生き続けることが出来ない植物である。
したがって、ブルーベリーを素晴らしく生育させるのは、
畑に木材腐朽菌のネットワークを構築しなければならない。


近頃、有機農法では・・・枯草菌、植物酵母・・・・ヘドロに生きている光合成細菌まで、
何が何だかわからないような栽培法があるようであるが・・・、
そういう菌を使用してもブルーベリーは良く育つことはない。
エネルギーを作る菌ではないからである。
光合成負け組植物であるブルーベリー。
ブルーベリーを「部分的菌従属植物」と認識することである。
屋久島の7000年生き続けている縄文杉、大王杉も、
菌ネットワークを利用して生き続けている!
ブルーベリーは肥料で作れる植物ではない。


木材腐朽菌と菌ネットワーク
HOME              BACK

buru-kinn