先行メガソーラーに学ぶ
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 侵略的外来植物のセイタカアワダチソウ、アレチノギク・・・大群落。
 この写真は日本再生循環研究所近くの元畑の現状。
 約10数年・・・子いう状態を持続。
 初期よりはセイタカアワダチソウの背丈が低くなったが・・・。
 セイタカアワダチソウ自身が出す毒素 アロレパジー物質が、土壌に多くなると、
 自分の毒素で・・・自分も大きく生育できなるためである。
 そうなると、ほかの草は生存できない土壌になる。
 他の植物が生きられないように「毒素」を出してエリアを確保。


  イワダレソウの地上部が枯れるころから、セイタカアワダチソウは開花を始める。
  9月中旬ころの夜の長さに遇うと花芽分化を行う短日性植物。
  開花後約30日で種子が実り、落下傘状の種子で空中に飛散し、新天地を探す。


 
  落下傘のような種子を持つ植物は多くあり、野立てソーラー雑草の主役になる。
  一度繁殖を許すと根絶は難しい。


    落下傘種子植物にどんな植物があるかご研究ください。

   上の写真にはイネ科のススキ、キク科の多くの侵略的外来植物が生えている!
   
  

 イワダレソウと侵略的外来植物セイタカアワダチソウ

  イワダレソウはセイタカアワダチソウに負ける!
  このようにセイタカアワダチソウがイワダレソウの中に芽生え
  生長するとセイタカアワダチソウは根からアロレバジー物質を
  分泌し、土壌中に拡散させ、他の植物が生育できないようにする。
  そして・・・2,3年後には他の植物をエリアから駆逐し、
  セイタカアワダチソウのみの大群落をつくる。

  ほとんどのグランドカバー植物が、このアロレパジー物質に
  勝てない。
  タマリュウ、イワダレソウ、ダイゴンドラ、芝・・・・勝てない。

  クローバーも勝てない。

  勝てることができるのは菌根イソギクのみである。


  ほとんどのソーラー関係者は「アロレパジー物質」を知らない。
   ということは・・・雑草を知らないこと。
   イワダレソウを野立てソーラーに使用した場合、永年緑化はできない。

  その理由は・・・
  イワダレソウは秋に地上部が枯れるからである。
  この枯れた状態のところにセイタカアワダチソウの種子が
  落下傘のように舞い降りる。
  更にアワダチソウは南方系の植物。
  春の芽だし、繁茂が遅い。
  この隙を狙ってセイタカアワダチソウの種子が芽生える。
  そういうことで、アワダチソウがその後繁茂しても、
  それより早くセイタカアワダチソウの背丈が高くなっているから、
  雑草防止どころか、光争奪戦に敗れてしまう。
  この状態が2年、3年続けば・・・セイタカアワダチソウの
  独り勝ちになる。

  、
   秋枯れるということと、春の芽だし生育が遅いことが、
   イワダレソウが熱帯、亜熱帯に自生する植物としての
   どうしようもない悲しい特性なのである。
   だから、積雪地帯には適応できない。
野立てソーラー メガソーラーの地面処理、雑草問題は、先行メガソーラーの現況を考察すれば、
今後、全国に建設された多数の野立てソーラーにおいて、同じような状況になると予想される。

事実、平成26年(2014年)、FIT後速やかに建設した野立てソーラーは2回の夏を経験した。
そうして現れてきたきた雑草繁茂の問題は、東電浮島における雑草繁茂を同じような状況で推移した。
そうしてわかったことは・・・・

 1 砕石でも雑草は生える。
 2 砂利下防草シート+砕石でも雑草は生える。
   回収するとき防草シートを産業廃棄物として焼却しなければならない。多大な回収費用と焼却コストが発生する。
 3 クローバーも雑草防止にはならない。3,4年後クローバーの根の窒素でより激しく雑草が繁茂する。
   そしてクローバーは侵略的外来植物を認定。
 4 ヤギ、ヒツジは1年目は効果がみられるが、2年目以降になると効果が見られない。
   食べる草は少なくなり、食べない草が大繁殖してしまう。排泄物が肥料となり食べない草が大繁殖する原因になる。
 5 石油化学製品で製造されている防草シートで20年保つものはない。
   
張替、回収するとき産業廃棄物として焼却しなければならない。
   土壌、雑草を仕分けして焼却場に搬入しなければならないが、この仕分けがきわめて大変で人件費がかかる。
   脱炭素社会のソーラー発電が・・・炭酸ガスを多量に排出するという理念と乖離したものになる。
    
(ほとんどの防草シートでは、この焼却のこと記していない)
 6 除草剤散布は枯草をそのまま放置する場合が多いが、野ねずみの問題、枯草による火災が起こる危険性がある。 
 7 杉、ヒノキ、広葉樹の樹皮、木材チップと土壌ミックスでは、樹皮による雑草発生抑止は約1年から2年である。
  樹皮が腐朽するにしたがって土壌化し雑草が繁茂する。 自然界では倒木が朽ちて・・・新たな生命を育む。
  20年の長期間雑草を防止できない。
 8 グランドカバー植物で雑草に勝つものはない。 大面積の野立てソーラーに使えるものはない。



 雑草根性を甘く見た

  地球の大地、地面の支配者は植物、雑草である。
  このことを忘れて、地面を人間が支配しようとすると・・・逆襲が来る。
  地面をコンクリートで覆い固めることで対抗してきたが、
  コンクリートも永久ではない。
  このコンクリートで雑草と対抗するやり方は・・・自然共生、環境共生ではなく、
  多くの場合環境破壊、景観破壊を伴う。
  野立てソーラーにおいてもコンクリート施工が行われたが、
  「殺風景」な風景を作りヒートアイランドを起こし・・・別な面で問題が発生。
  採算と雑草の問題は、今後野立てソーラーの死命にかかわるものとして浮上する。
  雑草は、非常に多くの事項に係るからである。

   発電能力は勿論であるが、環境、景観、豪雨、地域住民感情、生物生態系、害虫、
   ソーラー火災・・・まで関係するからである。


 
 野立てソーラーは、始まったばかりで、多くの例証がない段階であまりにも過熱建設したが、
 これからの20年間に、雑草一つ取り上げても上記のような問題が現れてきた。
 電気関係は人間が作ったものだから、メンテナンスはそれなりに出来るだろうが、
 雑草問題は、自然のものだから・・・甘く見てはならない。
 対処を誤ると・・・採算が取れない事態になることもあり得る。



 
 今後は地域住民も知ってくる。

 2015年段階では、野立てソーラー、メガソーラーの問題点を知らない人がほとんどであるが、
 全国津々浦々に建設が進むと、その現場が見られるようになる。
 相当地域住民の目線が厳しくなることは当然予想されることである。
 遠く離れた地方にメガソーラー、本社は都会では・・・地域住民心理に影響する。
 草ぼうぼうは・・・許されないだろう。



 菌根イソギクが野立てソーラー唯一の緑化植物である。
 
  侵略的外来植物に勝つことができるのは菌根イソギクのみである。
  侵略的外来植物の多くはキク科植物である。
  このキク科植物の侵略的外来植物を駆逐できるのは同じキク科植物しかない。
  毒は毒をもって制する!
  
  つまり、他のグランドカバー植物はキク科植物でないために、侵略的外来植物から負ける。
  野立てソーラーは20年以上持続する施設。
  この20年間侵略的外来植物から勝てる植物でなければソーラー緑化はできない。
 日本に自生するキク科植物は多くあるが、緑化に使用できるのは菌根イソギクのみである。
東電資料によれば・・・
  平成22年4月 着工  平成23年8月10日営業開始。

 
 地面は「JGS-ccクレイ工法
2012年7月からFITが実施され、この2年間で膨大な野立てソーラーが建設されている。
全く新しいビジネスが生まれた。
新しいビジネスということは・・・逆に言えば前例になる「モデル」が少ない、乏しいことを意味している。
つまり新しいことに潜む「落とし穴」が見えないまま・・・ビジネスが突き進むことになる。

野立てソーラーにはFITが生まれる前から野立てソーラーのメガソーラーが、川崎市に東電浮島メガソーラーが建設されている。
もう一つ山梨県に米倉山メガソーラーが建設されている。
この二つが・・・その後のメガソーラー建設に大きな参考例になった。
固定買取が始まると、この二つのメガソーラーをモデルに多くのメガソーラーが建設され、夏を3回経験、2回経験した。
雑草を考えると上で、夏2回、夏3回経験ということは大きな意味を持ち、約3回の夏の繁茂を見れば、
その後の20年間の繁茂状態を想定できる。
耕作放棄農地の2年後、3年後から・・・10年後、20年後の状態を想定可能だからである。
杉の植林で、雑草を下刈りして杉の幼木を保護すると同じだからである。
雑草の強かさは・・・木の・・・杉をも枯らす。
メガソーラーと雑草の問題は、杉の下刈りと同じような作業が20年続くということである。
そういうことで、その後ソーラーの状況を知ることが、野立てソーラーの年次経過の中で顕在化する問題を勉強する上できわめて参考になる。
ここでは、雑草について考察してみる。  

   東電浮島 東電米倉山メガソーラーについては東電のホームページ参照
野立てソーラーの落とし穴が現れてきた
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