ランの病気は薬では防げない。
  
  ランには多くの病気が発生する。
  その病原菌を調べる。
  そのほとんどが、何処にも普通に生息する菌。
  そこで・・・
  誰でも直ぐに「消毒」を考える。
  予防するための消毒も考える。
  当然のことである。
  だが、ラン栽培では、これが本当のラン栽培ではない。
  他の国の山から「拉致」してきたから出る。
  この「拉致」ということに大きな要因がある。
  拉致してこなければ・・・・
  ランは・・・自生地で消毒を浴びないでも、
  この先何十年も生きてゆけた筈である。

   
  ランの病気は植物病理学のエリアの問題ではなく、
  別なところの問題である。
  ランの病気は消毒では止められない。
  自生地再現できないコンポストでの栽培では、
   どうにもならない問題である。


  問題解決のカギは・・・ラン菌との共生である。

  病理学的には無菌であれば病気は出ない。
  これは一面では正しい。
  でも、無菌では、ランは大株まで生長できない。
   苗まで・・・。
  ラン菌も菌。
  毒をもって毒を制しているのが自生地。
  ランにとって有用菌がいない。
  これがラン栽培現場である。
  SUGOI-neはこの問題を一気に解決した。

  しかし、SUGOI-neでの自生地再現には、
  少なくとも3年は必要である。
  SUGOI-neで植えたから、
  直後からナンプ病が無くなるわけなどナイ!!
  体内にいる細菌は、前年までの栽培が、
  栽培環境の悪かったから・・・である。
  そういう人は、SUGOI-neで植えても、
  栽培環境を変えない限り・・・・
  根本的な問題は解決しない。

  病気に負けない丈夫な身体。
  そういう身体にするには最低でも3年。
  これまでの・・・栽培の何処が間違っていたのか?
  これを正しく検証しなければならない。
  「ハダニ」が発生するようでは、どこかが間違っている!!
   

 株を弱らせない!!
   ナンプ病の決め手は・・・これしかない。
    栽培環境としては・・・
    1 紫外線を弱くする!!
        不思議なことに、ランの本に紫外線
        カットが書かれたものはない。
        遮光と紫外線を弱くするするというのは
        同じではない。
    2 散光にすること!!
        この散光もこれまで本に書かれた
        ことはない。
        柔らかい光というのは散光をいうのか?

 この二つの条件下で栽培すると、不思議に
 株は元気になる。
 この条件にすると、葉の温度は相当低くなる!!
 「葉の温度」が一番問題!!
 この葉の温度が書いてある本はない。


 この三つの条件下で夏を栽培すれば、
 ラン株が衰弱することはない。



 とにかく、これからは、
 遮光と紫外線を弱くするということを
 混同しないこと。
 紫外線カットフィルムと不織布とダイオネットを
 併用すると良い。
ラン栽培は無農薬が原則!!

 上の紫外線カット、散光下の条件で
 見事に発芽生育しているCymbidium。

 SUGOI-neによるCymbidium播種
 SUGOI-neにはラン菌が生息
 しているので、ナンプ病に犯されない。
 ラン菌が主役の自生地を再現。

 いくらSUGOI-neが素晴らしいものでも、
 栽培環境が良くなければ、
 台無しになる!!

 新芽が腐る!!

 梅雨の頃になると突然新芽が腐る。
 ナンプ病の初期の時と、
 フザリューム菌による場合がある。
 
 株が弱るような管理をした場合に
 多発するが、温度が適温になると
 病気は止まるが、株の中に菌が潜んでいて
 翌年また出る。

 翌年新芽が腐るのを防ぐには、
 株を元気にして、高温多湿にしないことだが・・・・。
 平地では・・・無理な話。
 消毒では殆ど防げない。

 高冷地で、夏、レタス、キャベツを作る意味。
 適地適産というのは、そういうことだが、
 ラン栽培は不適地で栽培に挑戦することに、
 意義と生きがいとプライドがあって・・・・。
 
   
 
 右の写真。
  SUGOI-neにCymbidium種子を播種して発芽し、
  プロトコームを形成した状態。
  自生地ではこのような姿で芽生え繁殖する。
  こういうところでは「材木腐朽菌」が主役の世界で、
  ナンプ病のようなバクテリアは負け組みになる。
  だからナンプ病は発生しない!!

  ランがナンプ病の冒されりのは、それなりの理由がある。
  ランが発芽し生育するには紫外線が弱いこと。
  散光であること。

  現在の日本のラン栽培は、
  コンポストに種子を蒔いて発芽生育させた経験がないから、
  この紫外線、散光の条件が欠如している。
  SUGOI-neで発芽させてみると、
  紫外線の強い条件では発芽を見るとはナイ!!
  種子発芽出来る条件にすること。
  昔はガラスに石灰乳を塗った!!
  紫外線カットと・・・散光にするために。

  今は、フラスコで苗を作るから、
  この基本の環境条件が忘れられている!!
  SUGOI-neで再発見して見たらどうか。
  栽培法の改訂版の本出す必要があるかもしれない。

  
 
 紫外線カットフィルム
 ダイオネット50%
 不織布
 これで「散光」を作ることが出来る。

 

 紫外線カット。
 散光にすると葉は巻かない。
 ダニは出ない。
 この環境にしておいてSUGOI-neで植える。
 ナンプ病は出なくなる。

 ナンプ病が出た場合、
 SUGOI-neで根絶するには3,4年必要。
 ランの体質改善には・・・・
 少なくとも3年必要。

 だからラン園経営は難しい。
 世界の超有名蘭園は・・・・
 殆ど姿を消した。
 オンシジューム 
 紫外線が強いと葉を巻く。
 高温乾燥でも葉を巻く。
 ダニの大発生が起こる。






ナンプ病。
 ラン栽培の大敵である。
 悩まされ続けてきた人は多いというより。悩まされない人はいない。

 ナンプ病。
  細菌で起こる病気なので、罹ったらオシマイの場合が多い。
  薬に頼るよりも・・・栽培環境を良くして・・・・株を元気に丈夫に育てることが先決。
  ナンプ病は「イネ科」植物以外は殆どの植物に寄生する細菌である。
  当然ラン科植物にも寄生する。
  なぜ発生する?
  植物の「糖尿病」である!!
  ランは菌根植物。
  このことを削除した栽培、コンポスト。
  これまでの栽培に使用されてきたコンポストにほとんど養分、糖はない。
  肥料で大きくしてきた。
  無機化学薬品を肥料として使用する。
  無菌培養の培養基は無機薬品。
  鉢には無機肥料。
  どこにも自生地における枯れ落ち葉の炭素循環はない。
  施された窒素は最後に無機の硝酸体窒素都なって吸収される。
  細胞に九月以降も硝酸態窒素が残留すると、
  翌年の初夏、梅雨の多湿条件で大発生することになる。

  栽培法から誘発される場合が極めて多い。
    1 栽培環境
        高温、多湿、通気不良、紫外線、強光、弱光。
    2 栽培技術
        潅水技術。根腐れ。
    3 肥培管理技術
        肥料の与え方。栽培密度。
    4 コンポスト
        ラン菌削除の問題。

      炭素循環の糖エネルギーがない。

  以上は全て自生地の条件と密接に関係する。
  自生地ではナンプ病は殆ど発生しない。
  栽培ランに多発するのは・・・・どこかに自生地を違うところがあるからである。
  細菌への抵抗性が弱くなる原因は何か。
    自生地における炭素循環がないことが最大の原因である!
    身体が弱る栽培環境。。
    多肥栽培。
    ラン菌欠如。
    過密栽培。
    根腐れをおこす潅水、コンポスト。
 
  
SUGOI-neで栽培すると「ナンプ病」に罹らなくなる
    その理由は何か。
      1 ラン菌との共生関係の再現。
      2 無肥料、又は少肥料栽培。
      3 根張りがスゴイ。
      4 免疫力の増大

  以上のことが関係してラン株の免疫力が抜群に強くなると考えられる。
  次に一つ一つ考察検証してみよう。
    1 ラン菌との共生関係の再現
        ランの自生地は微生物が「主役」の世界である。
        ナンプ病の細菌もその世界で熾烈な生き残りのバトルを繰り広げている。
        ナンプ病の細菌も進化の中で考えたに違いない。
        生き継ぐには、特定の植物に寄生するより・・・・
        より多くの植物に寄生したほうが良いと。
        ナンプ病の細菌は頭が良くない。
        でも・・・・したたか!!
        宿主を腐敗させ殺せば・・・・元も子もなくなる。
        そこで・・・・土中で何年も生き続ける能力を身につけた。


        ランが共生するためにパートナーとして選んだ材木腐朽菌。
        この菌糸の威力は細菌を駆逐すると同時に、
        パートナーを元気にさせる。
        身体の免疫力、葉、茎、根の組織を堅固な防衛壁にする。
        クチクラ層、根被、そして水を弾くワックス。
        細菌の侵入を防ぐ・・・・。
        SUGOI-neがランの自生地の埴生を再現するというのは、
        自生地の微生物のバランスを再現するということ。
        ランは、このバランスの中で生き継いできた。
        SUGOI-neは、新たな「ナンプ病」の発生を抑える!!

     2 無肥料、又は少肥料栽培。
        自生地では誰も肥料など与えない。
        これがラン栽培の基本中の基本である。
        しかし、現実の栽培では、この最も大切なべーシックが軽んじられてきた。
        作物の栽培で多収穫するには、即、肥料である。
        作物栽培は土地からの「収奪」。
        収奪するから・・・・その分を補う目的で肥料を施す。
        ラン栽培は「収奪」するのか?
        殆どしない。
        であれば・・・・肥料は必要ないのである。
        原則はそうなる。

        ここで問題になるのがコンポスト。
        自生地のような腐植も材木腐朽菌もいない養分のない水ゴケ。軽石、バーク・・・。
        底にはラン進化のウラワザの炭素連鎖はない。
        人間が調合して与えなければならない。
        ビジネス、より・・・Moreを望めば・・・・即、肥料になる。
        1900初頭、ナドソンがラン菌の働きを解明したときから、
        無機物の肥料・・・・化学薬品を与える栽培になった。
        ブドウ糖注射、点滴で生きているようなものである。
        温室内でのナンプ病感染は、
        病院での「院内感染」みたいなものである。


        ブドウ糖注射、点滴のような肥料で、
        本当にランはそれで健康な身体を作り維持出来るのか?
        この答えが「ナンプ病」の発生である。
        虎視眈々とナンプ細菌は侵入を狙っている。
        植物の糖尿病は「ナンプ病」というのは、この理由である。
        多くの作物に於いて窒素過多はナンプ病の大発生を誘発させる。

        SUGOI-neの原料は生きた樹皮。
        植物の全ての成分が含まれている。
        更に、宇井清太新発見の材木腐朽菌が含まれている。
        ランの根は菌根!!
        養分吸収がラン本来の姿になる
        菌根が健全であれば耐暑性、耐寒性が増す。

    3 根張りがすごい。
        植物の根本は「根」である。
        素晴らしい根は丈夫な葉、茎を作り、光合成を支える。
        光合成で作られたエネルギーでクチクラ層もワックスも
        堅固な細胞も作られる。
        根の伸びないコンポストは、ナンプ病に冒される身体を作ってしまう。
        根腐れなどは・・・・最悪の結果になる。

    4   免疫力の増大
         ランの根は菌根。
         菌根植物は共生する菌が付いて菌根になると耐暑性、耐寒性が増大する。
         株が健康になるから、当然病気に対する抵抗力、免疫力が増大する。
         自生地では誰も消毒などしない。
         それでも生き継いできた。
         SUGOI-neは、その自生地を再現した





































        
  ナンプ細菌の繁殖条件。
      1 高温、多湿。(長雨)
      2 養分のある水がたまる。
      3 身体が弱っていること。
      4 傷があること。
      5 ランでは共生するラン菌がいないこと








       どこにでも普遍的に生息している細菌であるが、条件が揃わなければ大発生をしない。
       7月、8月など高温多湿・・・・長雨で白菜、キャベツ、大根等は壊滅的被害になる。
       この時期、ランでも多くの潅水を行なうことから、
       殆どのランでナンプ病に悩まされる。
       出てからでは手遅れ!!
       病気に罹らない丈夫な身体をつくよりない。
       消毒の予防などは・・・殆ど「気休め」。
       実際の消毒で・・・・全ての葉の裏に散布など不可能。

   ナンプ細菌
を大発生させない。

       ナンプ病は環境病である。
       人間の糖尿病が「生活環境病」というのと非常に似ている。

         1  高温、多湿。
              自生地の温度にする。
              「葉の温度」を上げない!!
              毎日葉の検温を行なう。
              この葉の温度が書かれている本は一冊もナイ!!
              葉の高温が3の身体を弱らせることになる。
              真夏に白菜を蒔くと、ナンプ病に犯される。
              白菜は冷涼な気候を好むからである。
              ランにも・・・・白菜と同じような温度を好むもの多い
              葉の温度が高い日は、必ず夕方冷たい水で冷やす。周囲も冷やす!!
              ランはこの潅水が出来るから・・・・白菜より簡単!!
              真夏の白菜栽培はランよりもっともっと難しい。
              ラン栽培は・・・・簡単ともいえる。
              ナンプ病に関しては。
                            
              日中葉に、新芽、鞘葉に温かい水がたまらないようにする。
              朝の潅水は7時までに終えること。
         2  汚れた水を潅水に使わない。
              川水などを使用しない。病株は処分して、触った手は洗う。
         3  身体が弱っていること。
              これが一番厄介なことであるが、ラン栽培の基本。
              栽培環境病というのは免疫力の低下で病気になる。
              身体が弱る要因は多々あり、それを排除すること。
              栽培技術の問題。
              身体が弱る栽培では、いくら消毒しても防ぐことは出来ない。
         4  傷があること。
              害虫でクチクラ層を傷つけた場合。
              薬害。
              鉢が水に浸かる。
              葉が水に浸かる。
               気孔の穴から細菌が侵入。
              防衛線は突破される。

          一番問題なのが「紫外線」による細胞の破壊
              この紫外線が・・・最もランを弱らせる!!
              ランは高温だけでは・・・・そんなに弱らない。
              宇井清太は40から45℃下でCymbidiumを栽培したことある!!
              通気を良くし、紫外線をゼロに近くした場合、50%遮光で素晴らしい生育をした。
              当然、夕方葉の温度を下げる潅水。
              ナンプ病など罹らなかった!!
              細菌の方がバテタ。
              紫外線の強い状態ではナンプ病が大発生。

              このことから、市松模様のダイオネットでは・・・・問題がある!!
              50%遮光は光の量の問題。
              紫外線の少ない光は・・・光の質の問題。
              都会の真中でラン栽培というのは、株を弱らせるために作っているようなもの。
              それに霧のない・・・紫外線は致命的。
              クチクラ層は破壊される。
              細菌は・・・易々と侵入。
             
        植物の進化は紫外線との戦いの歴史である
             6億年前、植物は海の中で誕生し、
             紫外線の弱い海の中でしか生きることは出来なかった。
             その時地球は「オゾン層」を持っていなかった。
             太陽から直接放射される紫外線で、陸上では生きることが出来なかった。
             クロレラ、海藻の光合成で酸素Oが空中に放出されOオゾン層が出来た。
             オゾン層が紫外線を遮断すると海藻は陸上に上がる。
             地衣類、コケ・・・・。
             それを獲物にするバクテリア、腐生菌・・・・・。

             地球上の最後に生まれたランが、
             コケと共存し、腐生菌と共生する。

             ランの種子は微細である。
             あの胚乳を持たない小さな種子に「紫外線」が当たれば即死である。
             紫外線の弱い場所、霧、コケ・・・多くのランの棲みかである。
             湿度を保つコケは保育器。
             霧は・・・・散光・・・・優しい光。紫外線をカットする。
             植物は移動出来ない。
             芽生えた所で大きく育つ。
             そうであれば・・・・紫外線を弱くする、霧、コケは絶対の栽培条件である。
             

     
     低温性ランのナンプ病
      
      シンビ、パフィオ、リカステ、マスデ、
      エビネ、アツモリ、ウチョウラン・・・・などの低温性のラン。
      6から8月にかけてナンプ病に犯される。
      特に温室で中、高温性のランと同居した場合多発する!!
      この原因は何か?
      早春、桜の咲く1ヶ月前頃からの温度管理にある。
      日の出は・・・その頃から早くなる。
      温室の温度は急に上昇を始める。

      低温のランは、この温度上昇に耐えられない。
      中、高温性のランと全く異なる温度反応を示す。
      パフィオなど同じ属で低温、中温、高温性のランがある場合、
      同じ温室では・・・・どうしても高温性の品種に温度を合わせるから問題が起こる。
      低音性の品種に夏場ナンプ病が発生することになる。
      
             
      急激な温度上昇は株が弱る!!
       低温性のランには朝の冷気の通気が必要である。
       緩やかな温度上昇が必要である。
       朝の最低温度から、日中の最高温度に達するまでの時間。
       これが最も重要な問題である。
       自生地では6時間から、8時間をかけて上昇する!!

       「ランは気を好む」。
       低温性のランは早朝の「通気」が必要!!
       サイドから流れる気流が必要!!

       温室では2,3時間で最高温度に達する!!
       このとき「葉の温度」は室温の上昇より早い速度で上昇するときがある。
       低温性ランの休眠期における午前中の葉の温度の上昇は、
       非常に大きなダメージを株に、葉に与える。
       この場合、密閉した温室内での扇風機の風は、
       室内空気の攪拌だけで・・・大して効果はない!!
       低温性ランの場合、家の中とか、蘭舎では、この問題は起こらない。
       温室を建て、少し凝って蘭キチになると・・・起こるが、
       この問題が表面化するのは3,4ヶ月後のナンプ病として現れてくる!!
       だからナンプ病は対症療法では防ぐことが出来ない。
     
       この状態でも、高温性のラン温室ではサーモが働くからサイドも、天窓も開かない。
       多くのランを同じ温室で栽培した場合、
       低温性のランには・・・・非常に過酷な環境になっている。
       棚下に置く場合が多いが・・・・温度の垂直較差の利用であるが・・・・
       カトレア温室の棚下でCymbidiumは作れない!!
       同じことが・・・・低温性ランに当てはまる。
       最低温度5,8℃を喜ぶランと、最低15℃を喜ぶランでは、
       まるで朝の温度管理は異なる。
       カンラン、シュンラン、エビネ等のランは・・・古来の蘭舎では良いのに・・・
       温室で栽培したときから・・・この問題が出てくる。

       株が弱った上に、日々強くなる紫外線。
       更に弱る。
       ダニが大発生する。
       Cymbidiumでは・・・この状態で「黒斑病」の初期の黄斑が発生する。
       細胞の衰弱、老化、破壊が始まっている。

       桜の散る頃になるとサイドも開放するようなると、
       ランは少し元気を取り戻す。
       朝早い時刻からサイドを開くから・・・・・・。
       
       外に出す。
       5月、6月はナンプ病も株腐れ病も出ない。

       梅雨の季節。
       夜温が次第に高くなる。
       ナンプ病が出始める。
       消毒を頻繁に行なっても止まらない!!
       つまりナンプ病は「環境病」なのだ。
       病理学からナンプ病を追っても、ランの場合は防除出来ない!!
       3,4ヶ月前の休眠期の午前中の葉の温度に原因があるのだから・・・・。
       低温性ランを温室で作るのは、逆に難しい。
       春に温度管理を間違うと、夏に問題が出てくる。
       特に「キュウリ」などのハウス栽培をしてきた人が、
       低温性ランを作ると・・・・殆ど作れない。
       キュウリなどは日の出から急に最高適温まで上げると、
       光合成を多くするから・・・・。
       この温度管理では・・・・株は衰弱しナンプ病のやられる!!
       外に出して長雨でやられるのは、大体このパターン。
   腰水栽培。
     高地に自生する低温性のランを、
     少しでも気温を下げる目的で、一部のランで行われているウラワザ。
     細菌が大繁殖する危険を孕んでいる。
     排水不良と同じことになる!!
     少し気温を下げられるが、バクテリア繁殖のデメリットを考えると、
     気温を下げるよりも、葉の温度を下げる工夫が効果が大きい。
     「散光」にしただけでも、リカステ、エビネのような葉には効果が大である。
     こういう葉に進化した原因は「散光」を受け止めるために幅広くした。
     葉肉が薄いから何年も維持できない。
     一年の葉にした!!
     暗く遮光するより紫外線と散光がズート良い。
     葉が温まる時期から夕方葉に潅水して葉の温度を下げる。
 


  高温性ランのナンプ病
    1  温度較差が小さい。
    2  多湿。
    3  多肥。
    4  通気不足。
    5 単一ランの密植。
    6  紫外線。遮光不足。直光。ハダニ。
     
   1  温度較差が小さい。
        植物が健全に育つには一定の温度較差が必要である。
        光合成は合成。
        呼吸作用は分解。
        この作用に使うエネルギーが同じであれば、 
        生長、免疫機構等健全に生きることは出来ない。
        温室の中では・・・・ボトりチスなどの関係もあって、
        開花期では充分な温度較差を作れない場合が出てくる。
        ランの自生地で「霧」の発生を見ないところはナイ!!
        霧が出るということは・・・・温度較差が10℃以上有るということ。
        この温度差で「貯金」が出来ることになる。

        温室育ち。
        この言葉は・・・・外界の刺戟、ストレスを受けないから、
        免疫機能、防御機能が発達しないという意味を含んでいる。
        どこまでも完璧な環境であればよいのだが・・・・
        ラン栽培では外敵を遮断することは出来ない。
        特に熱帯の四季もない、雨期乾期もないところに自生するラン。
        例えばコチョウラン等は、温度と湿度が充分あれば面白いように伸びる。
        ここに問題が生じる。
        コチョウランの場合はもはや「草」ではない。
       人間が作った 「作物」である!!

        高温、夜温度が下がらない条件はナンプバクテリアが大繁殖に最高の条件。

 2 多湿
     ナンプバクテリアの繁殖に欠かせないものが「多湿」。
     生温かい水。
     午前7時以降の潅水は・・・・絶好の条件になる。
     コンポストが悪く、水が切れない場合は絶好の条件。  
     このために軽石、水ゴケ、バークなど用いるが・・・・・
     材木腐朽菌が生息できないので・・・・身体が健全でない。
     多湿にした場合は大発生する。
     ここにSUGOI-ne開発の意味が出てくる!!

     腰水栽培。
     少し気温を下げられるが、バクテリア繁殖のデメリットを考えると、
     気温を下げるよりも、葉の温度を下げる工夫が効果が大きい。
     「散光」に下だけでも、リカステ、エビネのような葉には効果が大である。
     こういう葉に進化した原因は「散光」を受け止めるために幅広くした。
     葉肉が薄いから何年も維持できない。
     一年の葉にした!!

     水耕栽培。
     どんなランも水耕できるという。
     トマトのようにはいかない。
     根だけの問題ならいいのだが、休眠期に入るスタートが
     同じ属でも種によって異なるから・・・・現実的には殆ど不可能。
     ナンプ病の伝染が怖くて・・・。

     水害で葉が水に浸かった場合は・・・・・・
     水が引くのに合わせて水道水などで洗ってゆくと病気は防げる。
     100%浸水の場合約半日程度なら大丈夫か。
     一日になると気孔から細菌が侵入して・・・全滅になる。
     7、8月の高温期では激発する。
     これはキャベツ、白菜畑でも浸水の場合は同じ。

 3  多肥
     前記したようにコチョウランの場合は・・・既に「作物」。
     山の草には肥料はやらない。
     人間が作った「作物」は・・・肥料がないと育たない。
     そのように人間が作ったのだ。
  
     この山の草と「作物」を混同するから・・・ランの原種に肥料を与える。
     当然水ゴケ、軽石、バークで植えるから与えなければならない。
     自生地を乖離したコンポスト。
     ここに殆どの問題がある。
     今までのコンポストは水と肥料で作る。
     ランキンは棲めないコンポスト。
     糖尿病。
     必然的にナンプ病。
     窒素過剰は免疫能力を著しく低下させる。
     簡単に言えば、今のコンポストではナンプ病は必然である。
     コチョウランの切花栽培は不可能である。
     この問題があるからこそSUGOI-neを開発した。
     SUGOI-neは自生地の埴生を再現し、ラン菌を添加した。
     原種であれば・・・殆ど無肥料に近い。
     ラン菌がナンプ細菌を追い出す。

 4 通気不足。
     自生地は地球規模で大氣は移動する。
     「気韻生動」。
     「気韻生動」というのは風ではない!!
     限られた空間の栽培場で扇風機で風起してもf1の気韻生動ではない。
     山に上げるのは・・・ランに気韻生動の大きな大氣の移動を与えることである。

 5  単一ランの密植。
     ビジネスのランは、温室に単一種類を密の置く。
     何年も同じランを置けば・・・・同じ微生物層になる。
     前記したようなランへの悪環境はナンプ病菌にとって願ってもない好条件。
     群生するランと、群生しないラン。
     個体間の距離も自生地では相当重要な意味を持つ。
     地下の微生物の世界は、ランの自生地に於いては細菌より材木腐朽菌が主役の世界。
     ラン菌削除のコンポストで密植すれば・・・・浄化能力がないから、
     短時間で細菌は蔓延する。
     一般の植物は温室が新しいとよく出来るが、
     ランは数年経て古くなるとよく出来るのであるが、
     間違った栽培をすると・・・・病気を防げなくなる。
     コチョウランなどは「野菜」と考えたほうが良いのかもしれない。
     
  6  紫外線、ハダニ、直光。
      前記の悪条件の最たるもの。
      紫外線が強いとハダニが大発生する。
      ハダニが出るようであれば、ナンプ病は必ず発生する。
      ハダニの発生する条件とナンプ病が発生する条件が、
      ランでは殆ど同じだということ。
  

 
 SUGOI-neでナンプ病さようなら!!
          

 以上のようにナンプ病との戦いは今のコンポストである限り・・・終わらない。
 だからSUGOI-neを開発した。
 誰でも、どんなランも、簡単に・・・スゴイネ!!
 SUGOI-neは・・・・ナンプ病の天敵である。
 SUGOI-neで植えて、栽培環境を良くすればナンプ病は出ない!!
 
 消毒する前に、栽培を総点検することである!!
 自生地では出ないのに出るということは、何処かが間違っているからである。
 株を弱らせる耐暑性減退の・・・・何処かが!!
 
 現在の栽培法は、あくまでも、今、使用されているコンポストの栽培法である。
 ラン菌削除の・・・・。
 ここに最大の問題があった。
 いくら素晴らしい本が出ても・・・・なかなか普及しない。
 殆どの人が本を見ても作れない!!
 コンポストの問題である。
 ナンプ病も突き詰めて考えるとコンポストになる。
 環境の一番重要なものが「埴生」。
 ナンプ病のバクテリアは土壌細菌だからである。


 
   紫外線をカットすることと、遮光を強くするというのは同じではない。
   明るくても紫外線のない状態というのもある。
   夏の晴天は約60000ルクス。
   50%遮光で30000ルクス。
   紫外線の弱い30000ルクスという明るさがある。
   各ランの種類によって研究すれば良い。

   直光と散光。
     以前、日東紡績のファイロンはガラス繊維を圧縮したので「散光」だった。
     簡単に、どんなランも良く育った。
     紫外線もカットされた。
     殆ど病気は出なかった。
     散光のため、温室内に「影」が出来ない光が作れた。
     霧の中の光と似ていた。

     室内温度の問題が一般に考えられるが・・・・
     散光が及ぼす影響の方が大きいのではないか?
     散光下ではマスデも・・・・エビネも・・・・カンランも無造作に作れる。
     恐らく・・・リカステも同じだろう。葉の形態から考えると・・・・



  植物栽培は「適地適産」が原則中の原則。
  しかし、趣味の人は「植物園」の真似事をしたい。
  小さな温室に地球のアチラコチラの気候を再現すること事態が
  最初から無理なこと。
  永くランを作ると・・・自然と無理をランに強制しないで、
  合うものを作るようになるが・・・・・。

  プロの栽培は当然適地適産。
  温室で作るから、どんな条件でも作れるというわけでもない。
  自然には勝てない。
  温室でコントロールできる環境など小さい。
  ブームが起きると適地でないところでも栽培が行なわれるが、
  ブームが過ぎて採算が取れなくなると・・・
  自然と淘汰される。
  むしろ・・・この淘汰の方が「ナンプ病」よりも無惨かもしれない。
  見方を変えれば・・・・。


 趣味のラン栽培は、不適地で咲かせることに歓びがある人もいる。
 アラスカの氷点下40℃のところで、カトレアを地下で・・・作る人いる。
 ラン栽培は殆ど無理に無理を重ねて作る。
 最後は・・・「拉致」されたランの立場に立って・・・・管理すること。


 農業では適地適産は当たり前のこと。
 経営が成立たない!!
 だから宇井清太は山形県の裏日本の気候と似ているヒマラヤのCymbidiumを作ってきた。
 当たり前のことである。
 国際的なラン分業を考えれば、こんなこと当たり前のことである。
 趣味のランは経営でないから不適地も適地も考えない。
 でも長くラン栽培するとなると・・・・必ずこの適地適作の問題が出てくる。
 近頃の地球温暖化で尚更出てくる。
 ランのペット化。
 適地を無視したプロなら絶対やらない無謀な栽培の冒険が無造作に行なわれる
 あげく・・・枯れた・・・でオシマイ。
 身勝手の究極。

 ナンプ病を農業の一例で示すとこうなる。
 白菜栽培。
 山形県で8月10日種蒔きすれば、殆どナンプ病とウイルスで全滅する。
 消毒など何の意味もなく全滅。
 ところが8月25日に種まきすれば殆どナンプ病もウイルスもかからない。
 東北の白菜の適地ですら、僅か15日の種まきの時期の違いで0と100の違いが出てくる。
 これが作物栽培の現実である。
 こういう経験はしてみないと理解できない!!
 ランのご趣味の人は、殆ど、こういう現実を体験していない。
 環境が適さない場合は、消毒で防げるレベルの問題ではない。
 この種まきの時期を探し出すだけでも何十年の歳月と、何千人の失敗のデータが積まれたものである。
 ランのコンポストも同じ。
 世界中で200年以上も期間、何千万人がラン作りしてきた。
 だが、これまで「ラン菌」を探し出し、コンポストにラン菌を導入した者はいなかった。
 ラン栽培において、最も根本の「コンポスト」が確定していなかったのである。
 だから、ラン栽培は未熟な段階なのに、ブームなど起こってしまった。
 だから・・・次々に枯れてゆく・・・・。
 消耗するラン栽培。
 だから・・・・原種の商売人が出てくる。

 花を咲かせる栽培と
   株を保存する栽培法は違う。


  近頃「花の咲かせ方」
 という本が多く出版されている。
    植物を育てるというのと「花を咲かせる」というのは同じではない。
    「同義語」ではない。
    ギフトで頂いた・・・・それを咲かせる方法。
    そういうことはギフトの前に誰かが・・・・種、メリクロンから育てた人いた・・・ということ。
    他人が育てた娘を・・・・もらったようなもの!!
    本当に育てるというのは・・・・赤ちゃんのオシメ交換からするということ。

    花を咲かせるというのは、そんなに難儀なことでない。
    極端に言えば・・・光を当てて「老化」させれば咲く。
    光に当てることは「イジメ」。
    水を切らすのも「イジメ」。
    小さな鉢に植えるのも「イジメ」。
    死花。
    ランは永年生き続ける植物。
    ホドホドというのが一番難しい!!
    毎年ほどほど咲く・・・・こういう株にする技術が一番難しい。
    継続は力なり。
    まさに至言である。
    株に力がなければ継続は出来ない。
    何年に一度沢山花を咲かせるのは・・・そんなに難しくはナイ。
    ランの「切花栽培」は最高の技術が要求される。
    ラン栽培で最も難しいの切花栽培。
    日本のラン作りは・・・・切花から逃げた。
    コチョウランも最初は「切花栽培」だった!!

    花を咲かせる!!
    この考えがラン栽培に入ると・・・・ナンプ病におかされる!!
    ラン作りなら、誰でも経験する落し穴である!!
    プロなら・・・これで経営破綻になる。
    ナンプ病はバクテリアの問題以前に・・・・別な要因がある。



 フラスコ出しとナンプ病、立ち枯れ病、株腐れ病。

 フラスコ培養は自然ではない。
 培養環境は自然条件と全く異なる条件である。

 日照不足。 
  蛍光灯下の培養が普通である。
  明るいようでも約3000ルクス程度。
  夏の晴天では60000ルクスの1/20。
  当然徒長、軟弱になる。
  植物の組織を丈夫にするには、光のストレスが少し必要。
  
 無風。
  フラスコ内だから当然無風。
  ランは気を好むが・・・全然逆の条件。
 温度較差が殆どない。
  23℃+−3℃程度で培養。
  これ以上の温度較差では雑菌が入る率が高くなる。

 多湿。
  常に一定の湿度条件。
 

 以上の状態で培養されるから、当然苗の免疫力、防御機能、組織は発達しない。
 葉はガラス化している。
 培養時間が長くなると、栄養不足が起こり苗が老化する。
 このような苗は病害菌にとって絶好の獲物、繁殖条件が揃っている。
 
 馴化。
  外界に晒す。
  ランの小さな苗にとっては晴天の霹靂。
  恐ろしい外敵がウヨウヨの世界。
  これまでは「淘汰」のない世界だったが・・・・。
  人為的に培養したものを外界になじませるには、それなりのテクニックが必要になるが、
  一番問題なのが「コンポスト」。
  種子が発芽できないコンポストに植えるところに問題が起こる。
  寒天で伸びた根は「イネの根」と殆ど同じ。
  柔組織は発達していないから、水の貯蔵は出来ない。
  適湿は病原菌にとっても快適な条件。
  当然菌根ではないから・・・・病害菌への抵抗力は殆どない。
  フラスコ出しのとき傷がつく。
  病菌におかされる条件は揃っている。
  
  そこで薬剤処理を施すことになる。
  タチガレン、ベンレート・・・・。


 SUGOI−neは馴化の革命
  SUGOI−neは種子を蒔いて発芽するコンポスト!!
  馴化には夢のコンポストである。
  ラン菌が入っているから、他の病原菌を寄せ付けない!!
  ラン菌が勝組みになる!!
  自生地を再現するということはラン菌を勝組みにすることである。
  自生地では誰も消毒はしない。
  薬剤処理は不要。
  フラスコに何回も移植して苗を大きくする必要はない。
  プロトコームから5mmから1cm程度伸びたところでフラスコから出す。
  これで馴化できる。

 
     
SUGOI-neの驚異
         漲るパワー!!
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