猛暑に負けない・・・菌根イチゴ
 「イチゴ満作 Kiwame1号}栽培  四季成りイチゴ

 真夏でも「花梗」が・・・ピンピン力強くたつ!
 堅固な葉組。
 肥料では・・・こういう姿にはならない。
イチゴも人間も・・・
  元気の源は「ブドウ糖」である・・・。
糖度を高くするには          菌根イチゴ

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水耕栽培イチゴ
産児制限して・・・エネルギーをⅠ,2個のイチゴに集中させる。
これで限られたエネルギーを・・・集中させて糖度を高くする。
根毛イチゴでは・・・こういう方法しかないのかも。
之でも・・・栽培中ごろから・・・株衰弱、糖度低下、品質低下、
日持ち低下が起こる。
水耕栽培のイチゴ。
こういう状態の・・・果梗に甘いイチゴが出来るのか???
このイチゴには、上の写真のような力漲る・・・エネルギーが、
感じられない・・・。
イチゴさいばいにとって・・・甘い、甘くない・・糖度の問題は非常に重要である。
経営を、県の名声を左右するほど重要である。
観光いちご園にとっては・・・甘い・・・口コミは、経営を左右する。

そういうことで、甘いイチゴを求めて、栽培者は、これまで考えられることは全部やってきた。
甘いイチゴ生産のための技術、栽培法、設備は・・・ほとんど出そろった!
つまり、技術が平準化して「差別化」出来るほどのものが無い状態である。
業界が同じ発想の枠内で・・・開発している。
販売戦略の優劣で・・・市場競争に勝つ作戦。
食べてみると・・・名折れ・・・のようなイチゴも・・・。

決定的に「糖度を高くする」技術、方法が・・・無いからである。
イチゴ栽培の行きズマり・・・。
作物栽培イコール肥料である。
イチゴも例外ではない。
リービッヒの無機農業と・・・テーアの有機農業の亜流。
現在のイチゴ栽培が・・・進んで新技術、養液が開発されているように見えるが、
よく考えてみると・・・全然・・・進歩がない。
炭酸ガス施肥などというものも。70年前にはアメリカのカリフォルニアのラン栽培で行われていた。
養液培地も・・・植物組織培養培地の変化したもの。
なぜ・・・そういうことなのかというと「光合成」のエネルギーに帰結する。
本当に植物進化の3億数千万年、植物は光合成という一つのエネルギーで生き続けてきたのか???
そんな単一なもので生き続けてきたのか。

農業が肥料に依存するのは、葉緑素を多くすれば光合成を多く行い、
エネルギーを多く生産する・・・とした理論から肥料を与える。
しかし、肥料では「糖度」を高くすることはできない!
同じようで同じではない!
肥料で糖度を高く出来るのであれば、はるか昔に甘ーいイチゴは生産さているはずである。
そこで、昼夜の温度格差。
炭酸ガス施肥。
特別な堆肥を投入。
こういうことをやっても・・・現在の糖度が限界。
育種では・・・この先何年後かわからない。

だから・・・肥料に頼りたくなる。
肥料は・・・イチゴをより大きく、早く元気にするが・・・それがまわりまわって・・・
迂回して・・・イチゴに到達するという仕組み。
葉が元気で、大きく枚数が多ければ、光合成を多く出来るという。
しかし、これを地下で支えるのが「根」。
かよわい「根毛」。
この根毛が肥料を吸わなければ・・・何ともならない!
これまで、イチゴ栽培では根を研究してこなかった。
「根毛」に疑問を持たないで来た!」

栽培の半ば過ぎから・・・根の働きが弱くなる!
肥料をいくら研究しても、根の働きが鈍くなれば・・・何にもならない。
この原因が「根毛イチゴ」。
これを疑問視しないできた。
根毛イチゴでは・・・温度が高くなる春に向かって品質低下が起こる!
この時期になると、イチゴは、根毛作りより種子作りの重点を移す。
定植後から花咲くころまでは、身体を作るために盛んに根を伸ばす。
ねを伸ばすのではなく・・・本当は根毛を多くする。
この時は肥料も多く吸って・・・葉の枚数を多くする。
その後は・・・種子作りに向かうから・・・新しい根毛を最低限に抑える。
一季なりイチゴは、栄養生長と生殖生長が解れている。
トマトのように、延々と栄養生長と生殖生長を並行して同時に行なう植物ではない。
ここに、イチゴ栽培の限界が出てくる。
延々と根毛を出す植物ではない・・・。
これは「老化」ではなく、四季の変化に合わせて生きる多年草植物のモデルである。

何をやっても・・・栽培半ば以降は、品質低下、糖度低下が起こる。
これがイチゴ栽培の壁。
この根毛イチゴでは、日本夏に高い品質のイチゴは作れない。
甘い夏イチゴは作れない。
冬型の草だったイチゴ。
自生地の枯れ葉堆積の中に伸びる「菌根」なら、冬も夏も「菌根」。
生殖生長期に多量の養水分を必要とするときは・・・木材腐朽菌の菌糸に丸投げ。
菌糸は根毛の10分の一の太さだから・・・どんな隙間のところにも伸びて、
養水分を調達できる。
夏の地温が高くなっても根毛ほどダメージを受けない。
つまり、根の量が多いほど、多く呼吸作用するするから、高温時には・・・
エネルギーを多く消費する。
根を多く出させ伸ばし、養水分を多く吸収させようとする栽培法では、
栽培後半の高温期には・・・逆に・・・株衰弱の原因になる。
自生地のイチゴは菌根にすることで、根の量を制限している。
四季の変化の中で、やがて過酷な季節が来ることを知っている。

肥料を与えて、大きな株にすると、上記の根毛不足で・・・逆にダメージが大きくなる。
糖度が低下して行く・・・。
現在の「毛根イチゴ」では、株にの衰弱、糖度低下を防止することはできない。
水耕栽培では、ある程度まではほどほどのイチゴは作れるが、
差別化した・・・甘ーいイチゴ生産は、ほとんどできない。
光合成のエネルギーが全てだからである。
イチゴがどう頑張っても・・・トウモロコシのように多量の澱粉を作ることが出来ない。


甘いイチゴを作るにはどうすれば出来るのか?
全く別な栽培理論で作るよりない。
それは・・・根でも「エネルギー」を調達する栽培法である。
肥料と水を調達すると共に<エネルギー」も調達する栽培法である!
それが「菌根」イチゴ栽培である。
木材腐朽菌による炭素循環イチゴ栽培法である。
エネルギーが果実にも行き渡る栽培法である。
そのエネルギーは・・・枯れ落ち葉の中に潜んでいる!
1kg当たり約4000キロカロリー。
灯油のエネルギーは1L約10000キロカロリー。
ちなみにイチゴは1kg約340キロカロリーしかない!
イチゴ1株から何グラム生産できる?
1株当たり600から700gr。
1株200キロカロリーの生産である。
これは、イチゴが12月から5月までの180日で光合成が作るエネルギー。
卵1個が約77キロカロリー。約3個分である。
枯れ落ち葉1kg4000キロカロリーというのは、イチゴ20株が作るエネルギー。
このエネルギーが自生地にある!
しかし、畑にはない!
高設栽培にもない!
根毛イチゴでは、前記のように180日で1株200キロカロリー作る。(蓄積分)
これに呼吸作用などで自家消費分のカロリーが加算される。
光合成するにも光合成呼吸作用で消費する。
根毛を交換するにも消費する。
夜だけ呼吸作用しているわけではないから、昼夜の温度格差で糖度を高めるにも、
限られた範囲の消費節約でしかない。
炭酸ガス施肥では・・・どれくらい備蓄に回せるのか?

イチゴが自生地では「菌根」を具備しているのは「備えあれば憂いなし」の保険である。
エネルギー政策である!
エネルギーが少ない日本のエネルギー政策と同じ。
調達ルート多いほど・・・安心して生活できる。
こういう状態で、初めて甘ーいイチゴも作れるということである。
現在の日本のイチゴ生産は・・・「貧乏人の子沢山」のようなものである!
肥料はエネルギー源にはなれないからである。
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肥料では糖度を高く出来ない!
       日照不足、低温、高温・・・エネルギー不足を補完出来ない。