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この菌を・・・撒けば・・・・

  これまで植えられた畑でも、素晴らしい生育になる。
  




  この菌の発見と培養で、ブルーベリー産業は安定する。
この菌が・・・日本のブルーべりー大隆盛を拓く
エリコイド菌根菌の単離 純粋大量培養に成功

                                             日本再生循環緑化研究所  宇井 清太
ツツジか植物は「菌根植物」である。
このことは、ラン科植物とともに、ツツジ科植物も共生菌と共に生きている「菌根植物」として知られてきたものである。
しかし、不思議なことに、ブルーベリーの栽培では、栽培の根幹、根本の「根」からの視線で栽培は構築されてこなかった。
他の一般的な果樹作物(菌根植物でない)と同じような感覚、考察で栽培法がなされてきた。
近年、この不完全な栽培法を用いて全国各地でブルーベリーの栽培が普及しているが、
良く育たないという問題が浮上してきた。
当然といえば当然のことである。
菌根菌、エリコイド菌根菌が生息しない圃場に植えても、良く育つことが無いのは当然のことである。
ブルーベリーにはワイルドブルーベリー、ハイブッシュブルーベリー、ラビットアイブルーベリーと仕分けされているが、
この系統にエリコイド菌根菌への依存に大きな差異がある。
ラビットアイブルーベリーは、菌根菌共生の依存度が低くとも生育することから、このことが、菌根菌の研究を疎かにしてきた原因である。

ブルーベリーは、第三紀周北極植物である。
この基本のところがないまま、ブルーベリーの栽培が普及したことにより、極北のエリア、高山エリアに自生する・・・
過酷で劣悪な環境で生きるワイルドブルーベリーと、南部まで逃避したラビットアイブルーベリーの環境適応進化と、
共生菌エリコイド菌根菌への依存度の高低が研究されないまま行なわれてきた。
ブルーベリー栽培の問題に、第三紀周北極植物の第四紀の氷河期における南部への逃避行が、
寒冷地にとどまったものと、アパラチアン山脈の南部ジョージア、フロリダ州まで南下したものでは、
エリコイド菌根菌への依存に大きな変化をもたらしていたのである。
過酷な気象条件と、温暖な気象条件では、枯れ落ち葉、植物死骸の木材腐朽菌による分解速度に大きな差異があり、
この炭素循環の速度の差異が、ブルーベリーの進化に大きく関与している。

植物が菌と共生する目的は、種族保存である。
植物が海から陸上に上がった時、大きな壁に突き当たった。
乾燥、紫外線、リン酸の克服をしなければ、陸上で生きることが出来なかった。
このリンの問題をアーバスキュラーVA菌と共生することで解決した。
VA菌はリンをコケに供給出来る菌。
現在の植物の多くが・・・4億年も前の共生関係を捨てないで・・・VA菌と共生するのは、
リンが生物の根幹元素だからである。
ブルーベリーは、4000万年前は北極周辺で・・・ブナ、ブドウなどと林、森を形成していた植物である。
その頃は温暖な気候で、北極周辺でも現在の東京の気温だったといわれ、
北極エリアから、ブナなどの化石が発見されているので、温暖な気候を裏付ける。
その当時、ブルーベリーがエリコイド菌根菌と共生していたのかは不明であるが・・・
担子菌の木材腐朽菌が地球に現れたのは3億年前。
リグニンを分解出来る白色木材腐朽菌が現れたのが2億8500万年前。
木材腐朽菌は世界のどの大陸でも生息しているから、当然北極周辺の自生地で、
この菌と共生してエリコイド菌根を具備していたと考えられる。

第4紀に入ると、何回か地球は氷河期の遭遇するが、ブルーベリーの先祖は北極圏を氷河に追われ、
南へ南へ逃避行を続ける・・・・
この逃避行は、根を木材腐朽菌と共生した「菌根」を具備したことで可能になった。
逃避した先々でブルーベリーに残されていた場所は、他の植物が生きられない様な湿地、泥炭の強酸性エリア。
そのような場所にも、僅かではあるが・・・先達植物の枯れ葉、植物死骸がある。
木材腐朽菌はこれをエサにして生き、これから作るブドウ糖をブルーベリーの菌根に供給して、
光合成の不足分を補った。

この光合成補完こそ、エリコイド菌根菌の最大の功績であり、ブルーベリーから見れば・・・
ブドウ糖を供給してくれる・・・援助・・・援助交際の相手として選んだ。
これまでエリコイド菌根菌の役目は、寒冷地による未分解の有機堆積物から、窒素を分解して菌根に供給するという知見であった。
この先行知見に非常な疑問がある。
なぜなら、ブルーベリーの自生地にはエリコイド菌根を具備しない植物も自生しているが、
殆どの植物で「窒素飢餓」が起こっていない。
ワイルドブルーベリーのコケモモも日本の高山のガレ場などに自生しているが「窒素飢餓」は、
他の高山植物と共に現れていない。
喬木になる向上心???を捨てた植物は、降雨などに含まれる僅かな「窒素」で、分相応に生きられるように進化した植物である。
エリコイド菌根菌との共生の目的は、ブドウ糖とケイ酸である。
風雪に負けない体、枝、葉を作るには堅固な組織を作る必要がある。
不毛の大地は、強風にさ曝される・・・。
地面に這うようにして生きるワイルドブルーベリーの葉は硬く小さく、群落全体で強風に耐えている。
このケイ酸を・・・分子の形で土壌中に存在するケイ酸を・・・もし「根毛」の根なら吸収できないことになる。
根毛はイオンの形でなければ吸収できないからである。
木材腐朽菌の菌糸が岩石を溶解することが発見されたことで、この菌根によるケイ酸吸収が実証された。
ブルーベリーのエリコイド菌根の謎が二つ解明されたことになる。
劣悪なエリアでの光合成による澱粉生産は限られている。
根を伸ばすにもエネルギーが必要である。
根毛を捨て、その機能を菌根菌の菌糸の委託すれば・・・最少のエネルギーで生き続けることが出来る。

こういう生き方がスノキ科植物の基本である。
最も南に南下したフロリダ州、中国雲南のブルーベリーは、豊かな炭素循環・・・多くの枯れ葉が堆積し、
分解養分もツンドラ地帯の何十倍もある・・・。
ラビットアイブルーベリー、日本の暖地に自生するシャシャンボ。
自身の葉における光合成で多くの澱粉を生産することが出来る。
それに見合った枝も伸ばせることになる。

日本列島に自生するスノキ属植物、アメリカのアパラチアン山脈jに自生するスノキ属植物ブルーベリーは、
大陸氷河が出来なかったエリアを南下して・・・最寄りの場所に定着したもの、
途中下車したもの、最終駅で下車したもの・・・そしてその場所の環境に合わせて適応進化したしょである。
この定着に40000万年も要したのであるが・・・・
しかし「菌根」を捨てることはしなかった。
なぜ菌根を捨てなかったのか????
移民・・・移住植物にとって最も重要なことは、最低限の「生存保障」の担保である。
菌根菌と共生すれば・・・最低限ではあるが…必要なものは供給してもらえるからである。
地球のツツジ科植物の全ての種が、現在も「菌根」を備えエリコイド菌根菌と共生している。
種子が芽生え根を伸ばした瞬間にエリコイド菌根菌のネットワークの中で生存することになる。

このことが、これまでの日本のブルーベリー栽培になかった!
つまり、日本ブルーベリー果樹栽培の発祥の地が東京小平市。
ここに、最初に植えられたのは・・ワイルドブルーベリーではない!
当時のコケモモは高山植物愛好家の植物である。
果樹として認識されたのは「ラビットアイ種」であろう。
つまり、逃避行からすれば・・暖地まで逃げた・・・菌根菌にあまり依存しなくとも生きられるブルーベリーである。
菌根など深く考察し撒くとも、桃・・・などと同じ感覚で育つブルーベリーである。
このことが・・・日本のブルーべりー栽培が大きな誤りを犯す原因になった。
考察の方向が「菌根菌」ではなく・・・PH、砂壌土、粘土・・・などの「土壌分析がクローズアップされた。
ブルーべりーは自生地では種子から育つ。
ところが、日本のブルーべりー栽培では「挿し木」で苗木を育成する。
菌根菌が生息しない「ピートモス」「鹿沼土」に挿し木して発根した根には、菌根菌が生息しない・・・
菌根のような根毛の無い根であるが・・・偽菌根である。
この苗木を、菌根菌の生息していない水田、畑に・・・土壌分析してPHを測定して、
硫黄を撒いて調整して植えこむ・・・。
ブルーべりーの自生地の生態系を・・・この程度の作業で再現できるとしてきた。
何処にもブルーベリーの安全保障がない。
菌根菌への依存度の高いハイブッシュ ブルーベリーが、こんな簡単な作業で作られた土壌で生育するわけはない。
アパラチアン山脈の自生地を再現するには・・・まずエリコイド菌根菌が生息土壌にしなけれなならない!
ピートモス、鹿沼土に・・・エリコイド菌根菌が生息している保証はない。
エリコイド菌根菌は、担子菌門と子嚢菌門の菌種であるが、この中で、ブドウ糖を産生し、
岩石を溶解出来る菌は限られるが、現在のブルーべりー研究者は、ここまで研究していない。

菌従属植物が共生する「菌根菌」。 ギンリョウソウと共生する菌根菌。
部分的菌従属植物のシャシャンボ、ドウダンツツジに共生する菌。

同じエリコイド菌根菌と括られるが、菌種は別物である。
担子菌と子嚢菌・・・。
北欧のブルーべりーの森は、秋になると「キンコの森」になる。
アメリカ アパラチアン山脈の紅葉は、東北地方の奥羽山脈の紅葉とそっくりである。
生えている樹種がほとんど同じだからである。
更に林床に生える「キノコ」の種類にも共通したものが見られる・・・。
ブルーべりーの生態系は・・・・キノコが支配してきたのである。
このキノコが生えないブルーべりー畑は・・・・やがて・・・老化して廃園となる。
持続できる保証は菌根菌が握っているからである。
根毛では・・・エネルギー補完できない。
根毛では・・・ケイ酸を吸収できない。
・・・・ハイブッシュ ブルーベリーが・・・畑で良く育たない原因である。
良く育てるためには・・・上の写真の「エリコイド菌根菌」と共生させること。

この10年、ブルーベリーと目の関係から、全国栽培が拡大しているが・・・・
本当に持続可能なブルーベリー栽培技術は行われていない。
近未来に・・・廃園が続出することがよそうされる。
人間で言えば・・・腸内フローラ。
ブルーべりーで言えば・・・地表フローラである。
ブルーべりーの株元の「酸性値」は、ブルーベリーと木材腐朽菌が力を合わせて改良して作ったPHである。
それを、短絡的に硫黄を撒いて作成しても・・・似て非なるものでしかない。
そういうことから、株が、木が長生きできない・・・それが廃園につながる。
肥料を与えて育てたブルーベリーは、長生きできない!
これは、果樹では当たり前のこと。苗木時代の肥料は木を短命にする。



そういうことで、日本再生循環緑化研究所ではブルーベリーのエリコイド菌根菌を研究してきた。
そして遂に、ブドウ糖を産生し、岩石を溶解してケイ酸を産生し、ブルーベリーに菌根菌を作成させる木材腐朽菌を発見し、
それの単離、純粋培養に2017年8月に成功した。
その菌が、上の写真である。
この菌培養は「特許」が成立しているので、日本再生循環緑化研究所のみが、
ブルーべりー エリコイド菌根菌を独占的に製造販売できることになる。


この菌以外の菌資材では、生育が思わしくない事態になる。
ブルーべりーの根に共生している菌だから、どれでもいい・・・という単純なものではない。
そういうことで、これまでもエリコイド菌根菌をブルーベリーの根に接種して植えこんでも、
生育に大きな差異は見られないという試験結果が出た。
男も、女もいろいろだが・・・・菌もいろいろ・・・である。
それが・・・生物の自生地生態系である。
ブルーべりーは・・・未だ野生の植物である。
生態系で栽培する植物である!
PHは・・・弱酸性であれば良い・・・という程度のもの。




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               宇井 清太
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